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山本五十六の名言「やってみせほめてやらねば」

やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、
ほめてやらねば、人は動かじ。



山本五十六さんの言葉です。
好きなんですよね。この名言。


エイプリルフールについた嘘ですが、まんざら嘘ではなく、
実は、最近まで学校に通っていました。2校も!
一校は、有名な大学に。こちらは仕事の関係で。
もう一校は、専門学校に。こちらは全くの趣味で通ってました。

今日は、その専門学校の話を書きたいと思います。
この専門学校は、私の今までの人生において、縁の無かった分野。
たまたま新聞の募集欄で見つけて申し込みました。
動機も不純でして、期間限定で授業料が安かったから。
週に1回だし、そんなに遠くないし、締め切り日に勢いで申し込んだの。

でも、この専門学校が、本当に楽しくて。
友達が出来たとか、帰り道が楽しかったとか、そんな楽しさではなく、
ただ純粋に、勉強することが、勉強そのものが楽しかったの。

教科書を使わない先生だったので、必死で先生の話を聞きました。
自分でもびっくりするくらい綺麗にノートを取りました。
帰りの電車の中では、そのノートを見て復習したし、
毎回出される宿題まで楽しくやってました。
学生時代の自分に爪のアカを煎じて飲ませてあげたいくらい(笑)

で、何でこんなに勉強が楽しかったか考えてみたの。
深く考える程の事でもないんだけど、先生が良かったんだと思う。
教え方も上手でしたが、とっても誉め上手な先生でした。

毎回出される宿題は、添削とともに返ってきましたが、
その添削が、びっくりするくらい誉めてくれるのです。
誰にでも言う言葉ではなく、私だから響く言葉で誉めるから、
ちっとも嘘くさく感じなくて、また頑張ろうと思わせてくれました。

誉めて伸ばす、と言うのは、まんざら嘘ではないなと感じたのですが、
誉めるには、ただ誉め言葉を並べるだけでなく、
その人をちゃんと見てあげることが大事なんだと同時に感じました。

そこで、山本五十六さんの言葉を思い出し、
私も、その人とちゃんと向き合い、本質を見抜き、
真の誉め上手な人になりたいと思ったのでした。

2校も学校に通っていたので、その間は忙しくて大変でした。
終わったら、その分、暇になるかなと期待していたけど、
空いた時間の分だけ、ダラダラ過ごしてしまい、
忙しかった時の方が、充実していた気がします。
忙しすぎるのはつらいけど、ある程度忙しい方が、
緊張感があっていいんだろうなと思う今日この頃です。

4月9日




高橋慶一朗(ユニ・チャーム会長)の履歴書

日経新聞の最終面に掲載されている「私の履歴書」。
3月はユニ・チャーム会長の高橋慶一朗さん。

生活に関係する商品を扱っている会社なので、
高橋慶一朗会長の話は勉強になります。
もうすぐ連載が終わってしまうのが残念なくらい。

会長は、昭和6年3月16日、愛媛県川之江市で生まれました。
川之江市は合併してなくなったけど、紙で有名なまちです。
一度行くと忘れられないくらい特徴あるまち。

私の履歴書では、生い立ちから語られていたので、
興味深い話はたくさんあったんだけど、
生理用ナフキン誕生の秘話はとくに興味深く、
また、古き良き時代を感じる話でした。

今でこそスーパーの店頭でも平積みされるほど
堂々と売られている生理用品ですが、
昔は、薬局薬品の隅で細々と売られていました。
そういう物は隠しておく方が美しかった時代です。
今では考えられないですよね。
そんな時代なので、生理用品のCMを流すのも一苦労だったようです。

1976年夏、ユニチャームは研ナオコをCMに起用しました。
当時、生理用品のCMは業界の自主規制で、
食事の時間帯、子どもが起きてテレビを見る時間帯、
家族が揃う日曜祝日にCMを流すことは禁じられていました。

また、有名タレントも生理用品のCMに出たがらない時代。
明るく元気なイメージの研ナオコでさえ難色を示したそうです。
会長は必死に拝み倒して説得。
そのCMが「まだお厚いのがお好き?」です。

私も覚えてます。このCM。
1976年と言えば、生理用品のお世話になり始めなので。
その頃、生理用品がそんなに気を遣われていたなんて
全く知らなかったし気づかなかったので、この話は新鮮でした。

生理用品を売り込む営業の話もおもしろかったです。
1963年、四国から中国地方に生理用品を売り込むとき、
女性の商品だから女性が説明したほうが良いと考えた会長は、
30代女性を一緒に出張に連れて行きました。
(逆算すると今は70〜80代女性)
彼女は、夫と子どもふたりの4人家族の働くお母さん。
今でこそ気軽に旅行できるようになった島国四国ですが、
まだ、四国と本州を結ぶ橋も完成していない時期です。

彼女は四国から出て行くのはこの出張が初めてでした。
子どもを残し出張に行くことに責任を感じた彼女は、
子どもに会いたいと汽車の中でぽろぽろ泣いていたそうです。
仕事中は、涙を拭いてとても頑張ってくれたけど、
会長は彼女のその姿を見て胸が痛くなったらしい。

この話が、私の履歴書に掲載された頃、
子育てもお金で解決!子育ても効率化!という番組を見たので、
母親の価値観もずいぶん変わってきたんだなぁと思いました。

浅田真央ちゃんが、お母さんの話をした時、
「お母さんは、自分のことは後回しにして我慢して、
いつだって子供のことを一番に考えてくれた」
と号泣しながら語っていたんだけど、
子どもは母親をちゃんと見て、それに答えたいと思ってるので、
効率化に走るのはほどほどにしたほうがいいと思うのです。
ましてや不倫に走る母親は言語道断。
母親の前に女でありたい気持ちもわかるけど、
不倫に走ったりするのも我満したほうがいいと思う。
最近の虐待事件のほとんどが継母や継父が絡んでるし。


高橋慶一朗会長のお母さまは立派な方でした。
子どものころ、母親に誉められたくて高橋少年は勉強を頑張った。
結果が悪かったときは、ちゃんと叱ってくれる母親だった。
予習復習は欠かさず、何でもノートに残し、
ノートに残す習慣は、大人になっても続き、
今も会社の執務室には700冊のノートがあるそうです。

そのノート、ぜひぜひ読ませて欲しい。
ものすごい知恵が詰まってそうで読みたい。

高橋慶一朗会長のお父さまがこれまた立派な方でした。
奨学金制度を作り、才能のある地元の子どもを支援したり、
川之江城の復興のため働き、水不足解消のために働き、
地元の人からとても信頼された人だったようです。

「うぬぼれてはいかん。視野の狭い世界や
自分の過去の姿を比較しても成長はできん」
と幼い頃から父親に教えられてきた会長は、
この教えをユニチャームの社訓に生かします。
「うぬぼれ、おごり、甘え、マンネリ」は、
“心の四つの落とし穴”
として戒めているそうです。

現状に満足していては成長できない。
勉強になりました\(^o^)/。

3月29日




坂の上の雲の制作費は大河ドラマの数倍

福地茂雄会長(NHK)のインタビューが産経新聞に載ってました。
仕事の話と一緒に好きな言葉が紹介されていたのですが素敵な言葉でした。

「好かれようと思ったら、まず好きになれ」
福地茂雄会長の営業の原点みたいなものなんだそうです。

昨日、NHK予算審議(平成22年度)を観ました。
寝ながら見たんだけど、結局最後まで見てしまいました。
知ってる番組の話が出ると面白かったです。

けっこう驚いたのが「坂の上の雲」の制作費。
「坂の上の雲」の1話あたりの制作費は、
大河ドラマの数倍もかかっているそうなのです。

細かな金額については答弁されなかったけど、
むかし、「ジャンル別番組制作費」が公開されたとき、
「功名が辻」の制作費が1本当たり6110万円だったので、
その数倍となると、1話あたり億単位の制作費になるわけで、
ずいぶん贅沢なドラマを観てたんだなぁと複雑な気分に。

NHKの年間予算はだいたい7000億円くらいです。
人件費比率はいったいどのくらいか気になったので、
NHKサイトに公開されている報告書を探してみました。
最新の報告書はどこに書いているのかよくわからなかったのですが、
平成20年度収支予算と事業計画の説明資料(←PDFです)の
37ページに人件費のことが書いてありました。

●平成20年度の人件費 1802.8億円
●平成20年度の給与費 1290.2億円
●平成20年度の要員数 10842人

人数で割ると平均の年収がわかるわけですが、
割ってみると1000万円は超えなかなかのお給料であります。
都会に住む知り合いもけっこういい暮らししてるもんなぁ。
東大生の官僚離れが進んでいますが、
バッシングされることを考えたら
NHKも就職先としては魅力的かもしれません。

福地茂雄会長が国会で面白い答弁をしてました。
「視聴率を意識しないで作った番組ほど視聴率が良かった」と。
これって会長の好きな言葉に通じるなぁ。
頑張らないで結果が出るわけなくて、結果を欲しがる前に、
原点に戻ることが大事なんだろうなぁと思いました。

「好かれようと思ったら、まず好きになれ」。
忘れないようにしよう。

3月27日




不垢不浄、キレイか汚いかを決めるのは人の心

般若心経の解説本を読んでいます。
何度読んでも新しい学びがあります。

たとえば、《 不垢不浄 》という言葉。
この言葉には、キレイも汚いもない、キレイか汚いかどうかは、
人の心が決めること、という意味がこめられています。

例をあげるとわかりやすいんだけど、
目の前に、おしっこが入っているコップがあるとします。

おしっこは捨てコップをよく洗浄します。
念入りに念入りに消毒します。
どこを調べても、汚れは完全にとれました。

その洗浄消毒したコップにジュースをつぐとします。
おしっこが入ってたことを知らない人は、何のためらいもなく飲めますが、
おしっこが入ってたことを知ってる人は、飲むことをためらうと思います。

コップはキレイになったはずなのに飲めないのです。

また、おつりを新札でもらうと、なんだか嬉しいものです。
しかし、新札であろうと手垢にまみれていようと、
1000円札は1000円札だし、1万円札は1万円札なのに、
人の心で、同じ価値のお金でも見え方は変わってしまうのです。

キレイか汚いかを決めるのは人の心です。
それに惑わされて、物事の本質を見失ってはいけないのです。

8月18日




宝塚の稽古場にある宝塚式「ブスの25箇条」

『ブスの25箇条』を貴城けいさん(元タカラジェンヌ宙組トップスター)が
著書(宝塚式「美人」養成講座)の中で紹介されていました。

宝塚の稽古場にいつのまにか貼られていた『ブスの25箇条』、
いったい誰がいつ書いたのかわからない伝説の教えなんだそうです。

ブスの25箇条

 1)笑顔がない
 2)お礼を言わない。
 3)おいしいと言わない。
 4)精気がない。
 5)自信がない。
 6)愚痴をこぼす。
 7)希望や信念がない。
 8)いつも周囲が悪いと思っている。
 9)自分がブスであることを知らない。
 10)声が小さくいじけている。
 11)なんでもないことに傷つく。
 12)他人に嫉妬する。
 13)目が輝いていない。
 14)いつも口がへの字の形をしている。
 15)責任転嫁がうまい。
 16)他人をうらやむ。
 17)悲観的に物事を考える。
 18)問題意識を持っていない。
 19)他人につくさない。
 20)他人を信じない。
 21)人生においても仕事においても意欲がない。
 22)謙虚さがなく傲慢である。
 23)人のアドバイスや忠告を受け入れない。
 24)自分がもっとも正しいと信じ込んでいる。
 25)存在自体が周囲を暗くする。


ひとつひとつ読んでいくと、当たり前のことなんだよね。
でも、完璧にできているかといわれると、難しそうな25ヶ条。
全てができるようになると、宝塚歌劇団の創始者・小林 一三さんの
遺訓である「清く、正しく、美しく」に到達できそうです。

ぶさいくな女にならないよう頭の隅においておきたいと思いました。

4月16日




陰山英男先生の娘さんの東大合格受験体験記

陰山英男先生の『娘が東大に合格した本当の理由』の続きです。
昨日も感謝のことを書いたけど、今日も感謝の気持ちの事から。

陰山先生の娘さんの行動ですごいなぁと感心したのは、
東大合格してから、お礼の挨拶をして歩いていること。
高校の先生や予備校の先生や友達に伝えるのはもちろんのこと、
両親がふたりで合格祈願してくれた北野天満宮や
祖父母がお参りした神社にも足を運びお礼参りしていました。

さらに驚いたのが、彼女の祖父母は、身体があまり元気でないのに、
合格を知った日は神社の雪かきをして、神様にお礼したそうです。
感謝は1日にしてならずというか、蛙の孫は蛙だね。


この本の第2部は、娘さんの東大合格受験体験記でした。
高校3年生の春、東大受験を決意してからことが語られています。

合格の可能性は20%以下であるE判定からのスタート。
娘さんの手記は、受験勉強の様子が具体的に書かれているので、
東大受験がいかに大変なのかよくわかります。
成績を伸ばすことも大変。でもそれ以上に大変なのは、
プレッシャーに負けない精神力を鍛えることでした。

何度か壁にぶつかるのですが、その壁を乗り越えるたび、
彼女は精神を強くする方法を学んでいきます。

他人と自分を比べないようにしよう。
比べる時はたいてい相手の優れているところと
自分の悪いところを比べるマイナスの視点から始まっている。


辛抱強く付き合う経験をすることが必要。
少々負荷を大きめにかけてやることで、初めて成長する。


「頑張る」という言葉は便利で簡単に言えるけど、
「頑張る」なんてわざわざ気合い入れなくてもいい、ただやればいい。
目の前の問題から逃げずに「やる」ことが大切なのだ。


10代でこんなに悟れるなんて。
彼女よりうんと年上の私の心にも響きました。
驚くくらいしっかりしたお嬢さんなのですが、
東大を意識した理由が今風の高校生で可愛らしいのです。

ひとつめが、東大生タレントとして活躍している八田亜矢子さん。
ふたつめが、父親に勧められて読んだ「ドラゴン桜」の漫画でした。
このふたつのきっかけが、今まで抱いていた東大の先入観を壊したようです。

彼女のお母さん、つまり陰山英男先生の奥さんの存在も大きいです。
「なんで東大なん。京大にしなさい」と最初は反対した母。
勉強ばかりしている娘に、「買い物行こう」「お寺見行こう」と誘う母。
勉強道具にマジックで落書きをする母。などなど。
おもろいお母さんなのです。
お母さんの存在が息抜きになっているところがいいなぁと思いました。
もっとも娘を和まそうとして、意識的にしていたんだと思うけど、
これも、お父さんに威厳があるから出来ることなんだと思われます(^^)。

彼女は、そんな風にいろんな人に支えられ成長しました。
私がいちばん好きだと思った人は、高校の数学の先生です。
1年目のセンター試験でパニックした彼女へのアドバイスは最高でした。
たった一行で私のハートは鷲掴みされましたよ。

陰山先生は「うまく失敗する青春こそ人生に成功する秘訣だ」
と語られていましたが、浪人してずいぶん強くなった娘さん。
失敗や挫折も乗り越えると意味があることがわかる点でも良い本でした。

2月16日




正月事始めの日に大掃除はじめました

昨日(12月13日)は正月事始めの日。

年神様をお迎えするために、うちも大掃除をはじめました。
破れたストッキングではたきを作り、まずは天井から。
普段使わない筋肉を使うからか身体が驚いています。
しかし、おうちがキレイになっていくと気持ちいいです。

神様は、
神様がいるから祀るのではなく、祀るから神様が現れるそうです。


年神様は綺麗好きだと聞いたので、神様に愛されるよう大掃除がんばるです。
今年も残りわずかとなりました。計画を立てなくては。

12月14日




お茶くみ3年の教え!無駄な仕事じゃない

産経新聞におもしろい話が載ってました。
中年の刑事と20代半ばの若手刑事が居酒屋での会話です。

中年刑事 「お茶くみ3年という言葉、知っているか」
若手刑事 「知りません」
中年刑事 「1番若手が朝1番早く来て先輩にお茶くみするだろ。
      なぜ若手がお茶くみすると思う?」

若手刑事 「・・・・・・」
中年刑事 「ただお茶を先輩に出せばいいんじゃないんだ。
      先輩の顔色を見て今日は濃いめがいいとか、
      ぬるめがいいとか判断しなくちゃいけないんだ」

若手刑事 「そこまでしなきゃいけないんですか?」
中年刑事 「先輩のためにじゃない。仕事のためにだ!!
      取調室ではホシ(容疑者)と何日間も顔を突き合わせる。そのとき、
      ホシの顔色を見てどういう気持ちなのかを把握しなくちゃならない。
      だから『お茶くみ3年』と言われるんだ」



お茶くみは、かっこいい仕事ではない。
「なんで私がお茶くみしなくちゃいけないの?」
「お茶くみするためにこの会社に入ったんじゃない」
なんてお茶くみを毛嫌いする新人さんも多い。

しかし、かっこ悪い仕事からも学ぶことはたくさんある。
学ぶ側の人間が、無駄な仕事だと思っていたら、無駄なままだけど。

才能は普段の行いが作っていく。
お茶くみだって才能を磨く仕事の一つである。
お茶くみを馬鹿にしないで、意味を見いだせる能力がある人はかっこいい。
だから、この中年刑事さんはかっこいい、と思ったのでありました。

12月6日




心が豊かな人は多くのものを必要としない

偽善エコロジー』の先生が仰っていました。

「好きな人がいれば、
1杯のコーヒーでも夢のような2時間を過ごすことができる」


つまり、心が満足すれば人間はそれほど多くの物を必要としないけれど、
心が貧弱になると何とかして心の隙間を物で埋めようとするそうです。

家中に物が溢れてしまったり、流行に振り回されたり、
ギャンブルに依存してしまったり、金の無心になったり、
食べ物を腐らせてしまったり、食べ物を残してしまったり、
してしまうのは心が満たされていないのかもしれません。

家族や友達を大切にすること。
心を豊かにするために必要なことは身近にあるんだと思います。

11月3日




本を読み直して自分の成長を確認する

20代の頃に読んだ懐かしい本を数冊読んでみました。
そのうちの一冊が船井幸雄氏の「プラス発想の視点」。
今は絶版になっています。

本の中に「昔、感動した本を読み直してみよう」というコラムがあり、
本を手に取ったときの自分にぴったりの内容でした。

 昔、読んだ本を読んでいると、
 かつて何気なく読んでいたその内容が、
 実によく分かるし感慨が全く違う。
 感じること、感動が、最初読んだ時とまったく違うのである。
 しかも、年月を経た本ほど深く感動させられる。
 昔、分からなかったこと、
 いい加減な解釈をしていたことが実にはっきり分かる。
 これらは、考えてみれば当然である。
 私自身、日一日と知識や経験がふえ、頭がよくなり、
 世の中のことが分かるようになっているのだから、
 見方や感動が違って当たり前である。


途中、省略していますが、このコラムではこんな感じで
かつて感動した本の読み直しをすすめています。
より昔に読んだ本であればあるほど自分の成長を感じるようです。

たぶん、20代の頃にこの本を読んだときは、
このコラムに感銘は受けていなかったと思います。
今だから再読の意味を深く感じることができるんだと思います。
私も、知識や経験がふえ、少しは頭がよくなったのでしょうか。

それにしてもこの本、1985年〜1991年に書かれたコラム集なのですが、
今読んでも違和感がないというか、時代を感じさせません。
1987年のブラックマンデーの話は、サブプライム問題に似ています。
歴史は繰り返されるいうか、山あり谷ありのようであります。
そんな風に感じるのは、私が成長したからであって欲しいです。

10月24日




ノーベル賞の益川敏英のストレス解消法

人は転ぶと、石のせいにする。
石がなければ、坂のせいにする。
そして坂がなければ、履いている靴のせいにする。
人はなかなか自分のせいにはしない。


これは、ユダヤの格言です。
最近、いろいろな事件や事故を見ていて思うのですが、
人のせいにする人がホントに増えてきたように思います。
一方で、責任の所在をとことん追求する報道も増えてきました。
予期せぬ自然現象まで誰かが責められる社会になってしまうのは、
正義を通り過ぎて窮屈さを感じることもあります。

相談室でも、“私が悪いですか?”というような相談がたまにあります。
私が悪くなければ誰が悪いの?彼が悪いの?と逆に聞きたくなるわけで、
そんな風に犯人捜しをするようになったら、恋愛も楽しくありません。

責任は重いものです。
重ければ重いほど、責任を果たしたときの達成感はなんともいえません。
「頑張らなくていいよ」「そのままでいいよ」「あなたのせいじゃないよ」
と言われて楽になるのも、責任から開放されるからで、
それだけ責任というものは重くて負担に感じるものなんだと思います。

私も、意識しなければ、ついつい誰かのせいにしたくなります。
誰かのせいにしてみても根本的な問題はあまり解決しないので、
意識して、人のせいにしないように気をつけています。
まず、自分に落ち度は全くないのかよく考えてから、相手に確認します。
そして、犯人捜しをしなくてもいいことは、忘れるようにしています。


先日、ノーベル物理学賞を受賞された京都産業大教授の益川敏英さんが、
京都大学で学生との対話集会を開いていました。
その会の席で、
「研究していてスランプに陥ったりすることありますか?」
と京大の学生から質問されていました。
その質問に対して益川先生は、
「ありませんね。悪いことがあったら僕は人のせいにしますから」
と答えていました。

笑ってしまいました。
そういう事を堂々と言えちゃうところに大物感を感じました。
さすが博士は違います。

でも、そのあとに、
「恐れていては何もできない。やるべきことは迷わず選ぶべきだ」
と熱弁をふるってました。
自分に自信がなければ出てこない言葉だと思います。
この人は、覚悟を持って「人のせい」にしているんだろうなと思いました。

10月19日




履物を揃えると心もそろうし乱れない

下駄箱でよく見かける素敵なお言葉。
何度、読んでも、心が洗われます。


 履物を揃えると心もそろう。
 心がそろうと履物も揃う。
 脱ぐときに揃えておくと
 履くときに心が乱れない。

 誰かが乱しておいたら
 黙って揃えてあげよう。
 そうすれば、きっと・・・、
 世界中の人の心もそろうでしょう。



心が乱れると、家の中も乱れてきます。
家の中が乱れていると、家中がイライラしてます。

お掃除で運気が上がるなんていう迷信がありますが、
たんなる迷信ではなく、深い繋がりがあるように思えます。
心がささくれて、どうしようもないときは、形から整える!
家中が無理なときは、どこか1ヵ所でも集中お掃除よ。

9月12日




雨は一人だけに降り注ぐわけではない

アメリカの詩人ロングフェローが素敵な言葉を残されています。

雨は一人だけに降り注ぐわけではない。

自己愛の強い人は自分を特別視します。
だから、「私ばっかりかわいそう」とよく思います。

しかし、つらいのはみんな同じなんです。
不幸が全く無い人なんていないのです。

違うのは、傘をさすか、傘をささないかの違い。
傘を用意しているか、用意してないかの違い。
その程度なんです。

でも、その程度が大事で、
感傷に浸る時間があれば、傘をさせばいいのです。
ただそれだけのこと。

不幸なのは自分だけじゃない。
つらいのは自分だけじゃない。

7月29日




さかなクンのいじめられっ子とイジメ哲学

ちょっと前に、さかなクンのエッセイが新聞に掲載されていました。
さかなクンが言うには、さかなの世界にも、イジメはあるそうです。

たとえば、広い広い海の中を仲良く群れて泳いでいたメジナを
せまい水槽に入れると、イジメがはじまるそうです。
1匹を仲間はずれにして、いじめっ子が攻撃します。
いじめられた魚は、ケガをします。
かわいそうなので、いじめられた魚を救出し、
別の水槽に入れると、残ったメジナたちは、
なんと、また別の1匹を標的にして、イジメるそうです。
助け出しても、助け出しても、いじめられっ子が出てきます。
仕方ないので、今度は、いじめっ子を水槽から出すんだけど
新たないじめっ子が現れるだけで、結果は同じ。
イジメは、永遠に終わらないそうです。

同じエサを食べて、同じ環境に住み、同じ種類のメジナ。
広い海の中では起こらなかったイジメが、
せまい水槽に閉じこめられると、始まるんだとか。

そういえば、動物園で暮らす動物は、
育児放棄をすることが珍しくないそうです。
自然の中で暮らしていると働く母性が、
動物園だと働かなくなるんだとか。。。

遅刻が多かったり、不登校だった都会の子どもが、
ゲームセンターもコンビニもない田舎に山村留学し
自分の祖父母くらいの年齢の人と一緒に規則正して生活をすると
早寝早起きができるようになり、みるみる元気になるそうです。

核家族化&少子化で、昔と比べると、
子どもの数は減り、学校は狭い社会になりました。
地域社会も崩壊し、家庭の中も狭い社会になりました。
逃げ場がなくなり、子どもも大人もストレスがたまってくるんだと思います。

もし、いじめられた時は、できることなら立ち向かって欲しい!
でも、どうしてもどうしてつらいときは、逃げる道もあることを忘れないで。
学校なんて、その気になれば、大人になってからも通えます。
人生なんて、その気になれば、いくらでもやり直しはできます。

おさかなくんも、エッセイの中で言ってました。
いじめられている君へ 広い海へ出てみよう!って。
さかなクンらしいアドバイスです。。

7月26日




同床異夢の意味、違うのがあたりまえ

『同床異夢』は、
同じ床に枕を並べて寝ながら、それぞれ違った夢を見ること。
同じ立場にあっても、考え方や目的が違うことのたとえであります。

自分と違う考えの人は、世の中には、たくさんいます。
わかっていても、そういう人と一緒にいると、イライラしてきます。
こうすればいいのに・・・、ああしてくれよ・・・、もういやだ・・・、
と自分のことはさておき、相手にばかり不満を抱くようになります。


親しい間柄でも同じです。
いや、むしろ、親しくなればなるほど、「ありがとう」の意識が薄れ、
「言わなくてもわかってくれる」という甘えが生まれてくるから、厄介です。


同床異夢。
毎日、仲良く枕を並べて寝ている夫婦ですら、見る夢は違う
のです。
同じものを食べていても、同じ事をしていても、
姿形がみな違うように、頭の中は違うことを考えているのです。


そんなことを考えていると、江戸しぐさの第九条の
人それぞれに違ってあたりまえという考えを持つことは、まったくその通りで、
これができると、ストレスやケンカはずいぶん回避できそうです。

どうしても、相手を受け入れることができない時は、ちょっと距離を置く。
どうしても、どうしても、距離が置けない関係の時は、
相手を生まれたばかりの赤ちゃんだと思って接してみる。
そうすれば、少しは優しくなれると思います。
そうすれば、相手も少しずつ変わってくるんじゃないかなぁと思います。

7月22日




素直な心を育てる十ヶ条を江戸しぐさから

今日は海の日じゃ。祭日じゃ。
学生さん達は夏休みじゃ。
こういう日は気が緩みやすい。
なので、今日は気持ちがぎゅっと引き締まる、
有り難い十ヶ条を書いてみるのじゃ。

 ★第一条  約束を守る
 ★第二条  時間を守る
 ★第三条  うそをつかない
 ★第四条  他人に迷惑をかけない
 ★第五条  自分の非は認めて謝る
 ★第六条  感謝の言葉を口にする
 ★第七条  他人の悪口は言わない
 ★第八条  自分のことは自分でする
 ★第九条  人それぞれに違ってあたりまえという考えを持つ
 ★第十条  健康に気を配る


これは、江戸しぐさの「気持ちよく生きるための子育てしぐさ十ヶ条」です。
江戸しぐさは、江戸の町で暮らす商人たちが、
みんなで仲良く暮らすために考えた知恵であります。

当たり前のことばかりなんだけど、これが出来ている人はあまりいない。
でもこれは、親のためではなく、友達のためでもなく、自分のためになる十ヶ条。
この十ヶ条ができるようになると、素直な心が育ち、心が豊かになってきます。
もし、これを我慢と感じるとしたら、それは習慣になってないからです。
毎日、意識していれば、歯を磨くような感覚で出来るようになります。

ちなみに、江戸しぐさは、もともとは庶民のものではなく、
江戸商人のリーダーたちが築き上げた、上に立つ者の行動哲学です。
つまり、この「子育てしぐさ十ヶ条」も子どもに押しつけるものではなく、
上に立つ者である大人が、まず守るべき事なのであります。(これは私の解釈)

みんなで仲良くこの十ヶ条が守れたら、
悲しい事件は減るのになぁと思うのであります。
わたしも、がんばるのじゃ。

7月21日




横井也有に学ぶ健康十訓

江戸時代に活躍され俳人に横井也有さんがいます。
横井也有さんは、赤穂浪士が討ち入りした年に生まれました。

その横井也有さんが、健康について作られた十訓があります。
これが、300年前に作ったとは思えないほど、
今の時代にもぴったりの健康法なのであります。

1.少肉多菜
お肉はほどほどにして、野菜をたくさん食べましょう。

2.少塩多酢
塩分は控え目にして、お酢はたっぷりと。

3.少糖多果
甘い物はケーキじゃなくて果物で。

4.少食多齟
腹は八分目!よく噛んで食べましょう。

5.少衣多浴
厚着はやめて、お風呂に入って新陳代謝を高めよう。

6.少車多歩
車に乗るなら、たくさん歩きましょう。

7.少煩多眠
くよくよしないで、ぐっすり眠りましょう。

8.少念多笑
怒っちゃいやよ、たくさん笑おう。

9.少言多行
うだうだ言う暇があったら、テキパキ動け!

10.少欲多施
ケチケチしないで、たくさん寄付しましょう。
もしくは、私利私欲にとらわれるな、慈しみの心を育てよう!


訳もつけてみました。
何度、読んでも耳が痛いです。。。
十訓を守れば、心身ともに健やかになれそうです。
先人の言うことは素直に聞くべしです。

4月30日




日野原重明先生がスマスマでごはん

スケートの真央ちゃんと卓球の愛ちゃん、目当てで観たスマスマ。
真央ちゃんと愛ちゃんは、とっても可愛らしかったのですが、
後半のビストロに来店された、日野原重明先生がよかったです。

日野原先生は、私の好きな明治の男(明治生まれ)です。
しかも、その期待を裏切らない方です。
数年前、プロジェクトXでもご活躍が取り上げられていましたが、
バラエティでお喋りする先生もステキでした。
96歳の今でも、1日18時間も仕事をされているそうで、驚きました。

若さと健康の秘訣は、
人は創める(はじめる)事さえ忘れなければ いつまでも若い
と、哲学者の言葉を引用されていました。

新しいことだからやってみよう!
やったことがないことだからやってみよう!
という気持ちが大切で、
達成すると、その達成感が生き甲斐になるんだそうです。

そうだよね、達成感ってすごく大事だと思う。
これを何度か経験することで、失敗や挫折にも強くなるからね。


それから、良いお医者さまについても語られていました。
良い医者とは、患者さんの問題や悩み、苦しみ、痛みなどを
自分の傷のような感じを持つことができる人だと。

患者さんの問診で、病歴ではなく、患者さんの話をウンウンと聞き、
心の中に抱えている悩みや気持ちを引き出してあげると、
患者さん自身が、自分の診断を語っていることが多いそうです。
病気は、気持ちが3分の2で、
気持ちが爽やかだと健康観を持つことができるそうです。

やっぱり、病は気からなんですね。
気持ちがふさぎこんでいたら、治るものも治らないから。
だけど、この気持ちが難しいんだよね。
その難しい気持ちを変えてあげることができるんだから凄いです。

でも、良いお医者さまの部分を、他の職業や立場に置き換えても同じなんだろうな。
相手を思いやる気持ちって大切だ、と改めて感じました。


先生の話を聞きながら、新しい事は面倒だと思うことが増えた私って
だんだん守りの姿勢に入っているんじゃないの〜ってことも痛感しました。
年とともに、人間が丸くなるのは、いいことだと思うけど、
ただ、鈍感になっただけのような気もするし(笑)

新しいことを避けるのは、脳から刺激を奪い、老いを早めるだけなんだよね。
周りを見ても、いつまでも若々しい人は、流行にも敏感だし、
いくつになってもチャレンジし続けているような気がしています。
私も、創める事を忘れないようにしよう!と改めて思いました。

4月19日



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