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薩摩おごじょの誇りと篤姫母の3つの教え

篤姫の最終回を観ました。
於一の父(長塚京三)風に篤姫の感想を述べると、

 篤姫という大河ドラマが観られて、
 なんというか・・・その・・・愉快であった。


という感じかしら。
1年間楽しませていただきました。

最終回はちゃんと9時10分まで録画したんだけど、
篤姫の最終回を見終わり、篤姫紀行を見終わると、
鹿児島の地図と1883の文字が現れ、そこで録画が終わってました。

なんとも消化不良です。
魂の向かった先がまだありそうで気になります。
気になって仕方がないのでYouTubeで検索しました。
すると、出てきました。\(^o^)/。
「天地人の予告」でした。そういうこと?

ついでに篤姫関係の動画巡りをしました。
いろいろ見つけましたが、中でも、篤姫クランクアップの映像は泣けました。
1分47秒のVTRなのに、最終回を観た後だったからか、ウルウル。
あおいちゃんは、スタジオパークからこんにちはでも泣いてばかりいたけど、
クランクアップでもやっぱり泣いてました。一生懸命がんばったんだね。


篤姫は、明治16年11月20日49歳の天命を全うしました。
最後は死ぬとわかっていても、やっぱり寂しいです。
ただ、ドラマのラストは走馬燈の様に過去をさかのぼり、
天璋院から篤姫へ、そして最後は於一の笑顔で終わったので、
清々しい気持ちになりました。その分、切なくもあるけど。

明治維新は、日本人の価値観が大きく変わる大変革期です。
西郷隆盛が、「おいは古か男でございもす。
古か物をそげん易々とは捨てられんとでございもす」
と言ってたけど、最近、私はその気持ちがすごくわかるので、
篤姫がどんな風に明治を生きたのかもう少し見て勉強したかったです。

山本一元(旭化成の前社長)さんが仰っていたんだけど、
新しい生き方をするとき、邪魔になるのは、
●感情
●過去
●慣習
という3Kによる障害なんだそうです。
長く生きれば生きるほど3Kが強くなり動きにくくなります。
だからなのか、篤姫母の3つの教えは、何度聞いても心に響きます。

1.己の役割を果たす。
2.一方聞いて沙汰しない。
3.考えても答えが出なければ感じるままにせよ。


最終回でも教えてもらえてよかった。
私も、薩摩おごじょの誇りをあやかりながら、
新しい時代を前向きに生きていこうと思います。

12月17日




宮崎あおいのスタジオパークからこんにちは

11月30日に23歳になったばかりの宮崎あおいちゃんが
ゲストだった「スタジオパークからこんにちは」を観ました。

宮崎あおいちゃん、スタジオまでの花道から泣いてました。
たくさんの人に囲まれて声援を送ってもらい感動して泣いてました。
武内陶子アナも、最初から泣いた人は初めて、ともらい泣きするくらい。

番組の最初から最後まで泣きっぱなしだったあおいちゃん。
時々感極まって涙ぐむじゃなくて、時々冷静になって泣きやんでる感じ。
篤姫の撮影が終わってから、涙もろくなりすぐ泣いてしまうみたいです。

ベネッセが毎年発表している赤ちゃんの名前ランキング。
今年の女の子の一位は「葵(あおい)」でした。

宮崎あおいちゃんも喜んでました。
やっぱり泣きながら。
彼女の名前はお母さんがつけてくれたそうです。
由来は聞いても忘れてしまうとのこと。
どんな複雑な由来なんだ、と逆に気になってきます(笑)
家族からは「あいちゃん」とか「あおちゃん」と呼ばれているそうです。

番組では、篤姫の名場面を振り返りながら、
共演者や視聴者からのメッセージも紹介されました。

小松帯刀(肝付尚五郎)役の瑛太くんからは、
堺雅人さんと囲碁の石を積み重ねて遊んだ話を雑誌で読んで、
俺とはそんな遊びしてないのに〜、と嫉妬した話をしてました(笑)
そんなに尚五郎さんから思われているのに、
あおいちゃんは演じているときも、尚五郎に恋愛感情は全く無かったことのこと。
愛しているのは家定さんだけ、そう思っているようでした。

でも、宮崎あおいちゃんも、瑛太くんも、今もお揃いのお守りを大事にしてました。
最終回でも、このお守りは出てくると言ってたし、ほんとにお守りみたいです。

徳川家定役の堺雅人さんは、
見る人を惹きつける宮崎さんの表情をすぐ近くで見ることができたのは貴重な経験。
終わったあとにじわじわとその素晴らしさを感じています、と語っていました。

母親のお幸役の樋口可南子さんからはお手紙。
読んでもらっている間中、やっぱり泣いているあおいちゃん。

宮崎あおいちゃんの実の母親と京都旅行に行ったとき、
樋口可南子さんの家に遊びにいってご馳走になった話もしてました。

大奥に入ってからは、樋口可南子さんのマネをしていたそうです。
娘は母親に似るから。また幾島も意識していたそうです。
実の母親はそのことに気づいてくれたそうですが、
私はわかりませんでした。ごめんね、あおいちゃん。

あおいちゃんが一番好きなシーンは、瑛太くんと最後の囲碁(第48話)。
あおいちゃんにとって集大成のシーンらしく、
撮影中もみんなが一つになって、100%の力を出し切れたという感じで、
撮影のあとは涙が止まらなくなったそうです。


篤姫という役を演じたのではなく、篤姫そのものを生きた400日。
「篤姫をやらせて頂いて、こんなに幸せになれるとは思いませんでした」
とやっぱり泣きながら、最高に幸せだったことを最後に語っていました。

こんなに役に入り込んでしまえるのは凄いことだし、
だからこそ、観ている方の感動も大きかったんだろうけど、
こんなに泣いているのを見てしまうと逆に心配になってきました。

4歳でこの世界に入り、23歳とはいえベテランです。
見た目は幼くて可愛らしいけど、大人の中で揉まれて育っているからか
昔から子どもらしいところをあまり感じなかったけど、
やっぱり22歳にとって大河ドラマの主役は重たかったんだと思います。

その重圧を見事に撥ね退け、有終の美を飾った彼女はすばらしいです。
だけど、その一方で、22歳でこんな大きな達成感を味わってしまい、
この先、抜け殻のようになるんじゃないかと心配になりました。
でも、彼女ならどんな役でも大切に演じてくれると思うので、
こんな心配は大きなお世話だと信じています。

今は、家族と一緒にいたり、友達と一緒にいたり、舞台を見に行ったり、
太陽が出ているときはお外に出て、沈んだらお家でのんびりしているそうです。
そういう時間も大切ですよね。
これからも、これからの彼女に期待したいと思います(^^)V。

スタジオパークからこんにちはの生放送と同じ日に、
大河ドラマの「主役バトンタッチ」セレモニーが開かれていました。
今一番プレッシャーを感じているのは妻夫木聡くんかもしれません。
あおいちゃんも妻夫木君もがんばって!
さぁ今日はいよいよ最終回。延長なので録画組は気をつけて。

12月14日




篤姫総集編と宮崎あおいスタジオパークから

今月16日から2月1日まで、江戸東京博物館に、
篤姫が家定との婚礼時に使用した駕籠が展示されます。

この駕籠は、今年の夏、ニュースになっていましたが、
アメリカのスミソニアン美術館で発見されました。
1984年にロンドンのオークションで落札して手に入れたそうです。

どうやら、江戸開城の際、大奥の女性が置いたままにした調度品を
欲しがる外国人に明治新政府が売却したそうであります。
記録は残ってないらしいけど、破格の安さで売っていたらもったいないよね。
でも、もし日本で保管していたら、戦争で燃えていたかもしれないし、
そう思うと、遠い異国の地で大切にされていたのは良かったのかしら。

ところで、篤姫の公式サイトを見るとお知らせがいっぱいありました。

★スタジオパークからこんにちは
12月12日(金)午後1:05
12月26日(金)午後1:05  再放送があります。
ゲスト・宮崎あおい(篤姫)
「ついにヒロイン登場!」と書いてありました。
もしかして今年になって初めての出演?

※追記.スタジオパークからこんにちはを見ました。

★トップランナー
12月25日(木)午後3:15 再放送です。

●「篤姫」第48回・無血開城 緊急再放送!
12月12日(金)午後4:00
一番視聴率(29.2%)が高かった回だから?

●「篤姫」総集編
12月26日(金)午後7:30〜8:43
12月27日(土)午後7:30〜8:43
12月27日(土).午後9:00〜9:58
12月28日(日)午後7:30〜8:43
12月28日(日)午後9:00〜9:58
これは毎年ある総集編ですね。
大河を見なかった年は見てます。
今回はもうじゅうぶんかな。


★「篤姫」トークショー&コンサート
12月27日(土) 午後6:10〜6:43
出演:宮崎あおい、樋口可南子、吉俣良
鹿児島市の宝山ホールで、11月24日に開催された
トークショーと篤姫のコンサート模様を放送。
あおいちゃんと樋口さんが手をつないで登場したんだって。
うん、これも楽しみ。録画します。


NHKではないけれど、年末年始は民放でも
宮崎あおいちゃんに会えるみたいです。

★SMAP×SMAPビストロSMAPにご来店
12月29日(月) 午後10:00
映画「少年メリケンサック」の宣伝のようです。

★新春大売り出し!さんまのまんま
1月2日(金) 午後16:30
「少年メリケンサック」の宣伝で、監督・脚本の宮藤官九郎と一緒に登場。

12月10日




脚本家「田渕久美子」夫の死と篤姫最終回

篤姫は来週がいよいよ最終回。
1年間、見続けていると、かなり情も湧いているので寂しいです。

篤姫の脚本を書かれた田渕久美子さんが、
朝日新聞にコラムを連載していました。
これまた日曜日が最終回でした。要約すると。

「篤姫」は、原作はあるものの、
ほとんどの部分を創作しなければならなかったので、
作家としての資質を必要とされた作品でした。

「篤姫」全50話を作り、書ききるという長い長い道のり。
ドラマを書くことをお受けしてから、3年という時が流れました。

その間に私の身の上にも様々な変化がありました。
まず、この間に私は再婚し、2人の子供との3人の暮らしから、
夫のいる新しい家族をつくることができました。
これはとても幸せなことで、
豊かで落ち着いた日々の中で仕事に向かうことができました。

しかし、ドラマの書きが半分を過ぎたころでしょうか。
夫を病が襲いました。 末期のがんでした。
苦しい中、それでも仕事を続ける夫に逆に励まされながら、
私も「篤姫」を書き続けました。
そして、ついに最終話を書き終えたその2ヶ月後、 夫は帰らぬ人となりました。


「篤姫」はそんな中で生まれた作品です。
私が「愛」に、登場人物たちの「生きざま」に、そして「家族」にこだわった、
その作品が、多くの方たちに愛されたこと、それはなによりの救いです。



田淵久美子さんのコラムを読んだ後だったから
一昨日の篤姫(49話・明治前夜の再会)の
篤姫と小松帯刀との最後のシーンは感動的なシーンでした。

「実は、私は、あなたをお慕いしていたのです」
「知っていました」
「えぇぇ」
「ジョン万次郎さんから聞きました」
「驚きました。では、それを承知の上でお聞きします」
「はい」
「もし斉彬様からの養女のお話が無かったら、私と一緒になって下さいましたか?」
「それを聞いてどうなさるのですか?」
「私のあの頃の気持ちに、けりを付けてやりたいのです」
「私の答えは・・・・・・」
「お答えは?」
「亡き夫、家定に相談致します」
「あっ、ずるいなぁ〜、それは・・・」

「亡き夫」というセリフに込められた田淵さんの思いが、
とても重たく、とても強く、伝わってきました。

宮崎あおいちゃん自身も、この瑛太君とのシーンは、
「お芝居をしていて本当に感動した」
とインタビューで語っていたけど、心に残る思い出語りです。

瑛太君の「ずるいなぁ〜」は色気がありすぎ。
瑛太君はこのセリフ言いたくなかったと言ってたけど、
わたしはメロメロですよ(笑) ずるいわぁ。

回想シーンのふたりを見ていると、撮影は1年間なのに、
ほんとに何十年も経っているように見える成長ぶり。
技術も凄いけど、ふたりの演技力もすごいと思いました。


ふと、思い出したのは、一時期話題になった泰葉さん。
「あなたにはもう篤姫を語る資格はありません」
などと田淵久美子さんをブログで罵っていたことがあったけど、
ご主人(岡島瑞徳先生)が亡くなられている時期と重なるんですね。
知らなかったとしても、泰葉さんは罪な人です。
つらいのは自分だけじゃないのに。無知というのは恐い。
田渕さんもあの頃はずいぶん辛かったんだろうなぁと思います。


そういえば、橋田壽賀子先生も、
大河ドラマ「春日局」の執筆中に、ご主人を癌で亡くされたそうです。
大奥の基礎を作った「春日局」と大奥の最期を見届けた「篤姫」。
偶然とはいえ、同じ悲しみが脚本家に訪れると不思議なものを感じます。

最終回のタイトルは「一本の道」。
自分に課せられた役割は責任を持って全うする。
篤姫が、この大河ドラマが、一貫して伝えたかったことですね。

篤姫さんも素晴らしい人でしたが、
篤姫のドラマに関わった人達も素晴らしい。
素敵なドラマを見せてもらって、感謝の気持ちで一杯です。
って、まだ終わってないけどね。
来週の最終回は、70分スペシャル拡大版です。
録画のセット時間を変更しておかなければなりません。
すごく楽しみだけど、すごく寂しいです。

【追記】
2011年の大河ドラマは「江 〜姫たちの戦国〜」に決定!
田渕久美子さんのオリジナル脚本だそうです。
主人公は徳川二代将軍秀忠の正室「江(ごう)」。
主役の江は上野樹里ちゃんが演じる予定。

【追記】
田渕久美子 毎日が大河
田渕久美子さんがWebマガジン幻冬舎で書かれているブログ。
今、放送中の「江〜姫たちの戦国〜」の話も書かれています。

12月9日




明治維新後の篤姫(天璋院)の暮らしぶり

ダイヤモンドの特集が面白かったです。
特集のテーマは、「歴史」を知れば経済がわかる!

★経営者達が、好きな歴史人物から学んだことを語っていたり、
★来年(2009年)から3年かけてNHKでドラマ化される
 司馬遼太郎の「坂の上の雲」が経営者から愛される理由や
★信長、秀吉、家康から学ぶビジネスヒント
★昔と今の歴史教科書の内容の違い
★世界の石油支配者の変遷
★もし坂本龍馬が営業マンだったら・・・なんて話や
★天璋院篤姫の大河ドラマで描かれていない裏話
などなど多岐にわたり書かれていました。

今、歴史ブームなんだそうです。
ビジネスマンだけでなく、若い女性に戦国武将が人気なんだとか。

ビジネス誌の歴史ブームは1980年代にもありました。
その頃のターゲットは昭和一桁生まれのビジネスマン。
戦前の歴史教育を受け、歴史に対する関心が高い層でした。
しかし、戦後教育の影響を大きく受けた団塊世代は歴史への興味が低く、
歴史はビジネス誌のテーマとして受け入れられなくなりました。
そして、その団塊世代が一線を退いたことで、
また歴史ブームが熱気を帯びているようであります。


学生の頃は歴史に興味はあまりなく、大河ドラマは観ていたけど、
学校で教えられる歴史は、好きじゃありませんでした。
暗記ばっかりだったし、近代史は大人の事情で流されるし。
だから、大人になってからのほうが歴史は面白いです。
やっぱり勉強は自分からしたい思う気持ちが大切なんだろうね。


今が旬の篤姫の裏話は、特集の中で光ってました。
篤姫が家定の正室になった理由はいろいろな説があります。
そのいろいろの説は省き(雑誌には書かれてます)、
越前福井藩主・松平春嶽の日記に残っていた
島津斉彬が篤姫を選んだ理由がよかったです。
「於一というのは人間がいい。
人の悪口を言わず、いつも笑みを絶やさない。
心がゆったりしていて物事に動じない」

まさに「薩摩おごじょ」そのものの女性でした。
とのこと。やっぱり素晴らしい女性だったようです。
於一の性格は私の理想であります。

明治維新や明治維新後の篤姫の様子も書かれていて、
大奥に天璋院と和宮がいなければ、内乱は全国で多発し、
明治維新は10年は遅れていたと専門家は見ていました。

明治時代の篤姫は、徳川宗家16代・家達(亀之助)を養育しましたが、
育てたことも凄いんだけど、もっと凄いと思ったのは、
家達の子の「家正」と、薩摩藩主・島津忠義の娘「正子」を結婚させたこと。
篤姫は子どもを生むことができなかったけど、
最後はこうして薩摩の血を徳川家に残し、命を繋いでいました。
偶然なのか計算なのかわからないけど、やり手のおごじょであります。

江戸城を離れてからの篤姫は、千駄ヶ谷で暮らしたそうです。
近所に住んでいた勝海舟と仲良しだったみたいで、
あちこち一緒に出かけ、吉原遊郭の見学もしたそうであります。

篤姫の元には、毎年、島津家から高額の年俸が届いていました。
しかし、「徳川の嫁だから」と受け取らなかった篤姫。
亡くなられたときは、手元に3円しかなかったそうです。
どんなに貧しくても、最後まで「女の道は一本道」を通されたんですね。

と、ここまでのエピソードは知っていましたが、この先ははじめて。
なんと薩摩から送られていたお金は勝海舟が預かっていたようで、
そのお金の行方には、ちょっとがっかりしました。微笑ましいけど。
そんな裏話も書かれていて楽しく読ませていただきました。

大河ドラマももうすぐ終わりです。
明治時代の篤姫がどんな風に描かれるのか楽しみになりました。

10月20日




京都祇園の琴花(お琴)は小松帯刀の側室

篤姫です。

琴花は、京都祇園で名妓と言われた芸妓でとても美しい女性だったそうです。
小松帯刀は宴席で彼女に出会い、彼女の明るさに惹かれていきます。
お琴(琴花)にとっても帯刀はかけがえのない存在になり、
帯刀の上洛時には身の回りの世話をしながら献身的に尽くしました。
一男一女をもうけ、大阪で小松が亡くなるとき看取ったのはお琴でした。

篤姫の本を読んでから、彼女の出番を楽しみにしていました。
妾(愛人)の存在は、豊臣秀吉のように女好きなら想像もつくんだけど、
瑛太くんが演じる尚五郎さんは、愛人など作りそうにない好青年です。
その誠実な尚五郎さんがどんな風に惹かれていくのか興味がありました。

原田夏希が演じるお琴は、とっても積極的でした。
その活発さは、篤姫の若かりし頃(於一)に似ています。
「私には薩摩に妻がいるんです」と帯刀が拒否しても
聞く耳を持たず、帯刀の屋敷に押しかけてきます。
しかも周りに味方をつけて。なかなかのやり手であります。

なるほど。
初恋に似た女性、押しかけ女房、という設定なら
尚五郎さんの誠実さもなんとか守られます。
真面目な人ほどその場限りの浮気にできなかったりするしね。

でも、実際の所はどうだったんでしょうね。
1848年に生まれたお琴。
1863年に帯刀と出会い、1865年に小松家に引き取られます。
帯刀と出会ったときのお琴はまだ15歳です。
15歳の少女がそんなに積極的になれるんだろうか。
とも思ったけど、若いからこそ無鉄砲になれるかもしれません。


複雑なのは、正室のお近さんです。
いくら昔の女性は物わかりが良かったとはいえ苦しいと思います。
今風でいうと、単身赴任した夫が他の女性と一緒に暮らすのです。
自分よりも若くて、自分よりもたぶん美しい女性。
自分よりも長く一緒の時間を過ごし、自分よりもたくさん思い出を作るのです。

お近さんが生きた時代は、子どもを産み育てることは女の大役でした。
子どものできなかったお近さんは、どんな気持ちでお琴の出産を
受けとめたのだろう・・・想像するだけで狂いそうになります。


事実は小説より奇なりと言いますが、
お近さんは帯刀の死後、お琴が産んだ息子を養子にして育てます。
それだけでも立派なのに、先に死んだお琴の骨を小松家の墓に埋葬します。

どんだけ心の広い女性やねん。
って感じであります。
いや、それだけ小松帯刀に魅力があったのかもしれません。

お近を演じた「ともさかりえのブログ」が雑誌に取り上げられていました。
その取り上げられた部分は、彼女と瑛太のオールアップ日の日記。
熱すぎて恐いと書かれていました。その一部分を抜粋してみます。

握り合う手の温度や強さだけで、こんなにも伝えあえるんだ。
そこからは、あまり記憶がなく、ただただ彼を見つめていた。
ひとつの呼吸も見失いたくなかった。
ずっと彼を見ていたかった。
カットがかかり、泣きすぎて放心してる私を見た瑛太さんが、
少し笑って向けてくれた仕草を、多分私は忘れない。


ラブレターのようだと書かれていたけど、たしかに熱い!
大河ドラマを観てなかったら、驚いちゃうかもしれません(笑)
でも、観ていたから、こうなっちゃう気持ちもわかる気がします。
宮崎あおいもクランクアップを迎えた日、堺雅人の顔を見て、
「台本に『好き』と書いてあるから、好きになったのではなくて、
自然な感情で私自身が堺さんを好きになったんです。大好きです」

と語っていたけど、1年も一緒に仕事すると惚れちゃうんだね。
たぶんそれは男としてではなく、もっと超えたもののような気がします。

10月16日




篤姫の年齢、家茂、和宮、坂本龍馬の年齢

今日は篤姫のクランクアップだっんだね。
家定役の堺雅人の顔を見て泣き崩れている
宮崎あおいちゃんの写真でじーんとしました。


ひさしぶりに篤姫(38話・姑の心嫁の心)の感想。
前回、感想を書いたのは33話でした。ずいぶん書いてなかったみたい。


心に残ったシーンのひとつが、勝麟太郎(勝海舟)と坂本龍馬の会話です。

坂本龍馬  「ほんでアメリカいうがはどんな国ながですか?」
勝麟太郎  「一言で言えば才能のあるもんが出世できる国だ!」
坂本龍馬  「才能のあるもんが?」
勝麟太郎  「だから、みなが競い合ってどんどん優れた物が作られる」

ちょうど麻生内閣誕生したばかりなので、この会話に惹かれました。
麻生内閣に入閣した世襲議員は11人。2人が県議の2世議員。
世襲がない議員はたった5人だけでした。
麻生太郎首相も世襲議員。大久保利通の玄孫。おじいちゃんは吉田茂。
世襲議員には世襲議員の良さはあると思うし、
勝海舟が言うほどアメリカ社会に魅力はあまり感じないけど、
今はスタートラインがあまりにも不平等であります。
昔に逆行しています。
才能があっても出世できないんじゃないかと。
教員採用を巡る汚職事件を見ていても同じ事を感じます。

小泉純一郎元首相の構造改革も、勝海舟の考え方と似ていたはずです。
偽善的な平等は排除し、頑張った人が認められる社会を目指していたような。
引き際はお見事だったけど、息子に地盤を譲るのはどうなんだろう。
でも、これは世襲議員だけが原因ではないんだよね。
社会全体に蔓延している無関心と無責任と無気力も大きいんだと思います。
やっぱり問題は教育に戻るんだよね。

小渕優子さんが34歳で入閣しました。
彼女もやっぱり2世議員。お父さんは小渕恵三元首相。
初入閣した年齢は戦後最年少であります。
平均寿命が違うから、単純に比較できないけど、
篤姫の時代で34歳と言えば、決して若いとは言えません。

せっかくなので、篤姫登場人物達の年齢を
生麦事件が起こった年(1862年8月21日)で計算してみました。
(年齢は数え歳ではなく満年齢であります)


●天障院(篤姫)1836年生 26歳
●徳川家茂   1846年生 16歳
●和宮     1846年生 16歳
●瀧山     1805年生 57歳
●観行院(和宮の母上)1826年生 35歳

●小松帯刀   1835年生 27歳
●勝海舟    1823年生 39歳
●坂本龍馬   1836年生 26歳
●西郷隆盛   1828年生 34歳
●大久保利通  1830年生 31歳
●木戸孝允(桂小五郎)1833年生 29歳

幕末の日本を動かした人達は若いんだよね。
現代の若者も元気だそうぜ!
余談だけど、滝山の年齢と勝海舟の年齢が・・・
稲森いずみと北大路欣也とずいぶん離れているのね。


がらりと変わって、姑の心嫁の心。
説明は省くけど、今回は和宮に感情移入してしまいました。
和宮がちょっとばかし可哀想だった。
天璋院(篤姫)は、でしゃばりすぎのような。
母として家茂にいろいろしてあげたい気持ちはわかるけど、
抑えるべき所は抑えないとお嫁さんの立場がないです。

いくら母とはいえ、天障院と和宮は10歳しか変わらないんだよ。
徳川家茂が上洛を果たしたのは生麦事件の次の年。
天障院(篤姫)は27歳です。
27歳といえば、大人の女性の魅力が出てくる頃じゃありませんか。
やきもちも妬くのも無理ないよなぁ。

9月27日




篤姫に坂本龍馬登場、今までにない玉木宏

食わず嫌いだった「のだめカンタービレ」。
正月の再放送で、観たらはまり、今では大ファン。
原作の漫画にまで手を出し大人買い。
しかし、少々熱が冷めてしまい、まだ読んでない。へへ(^^ゞ。
やっぱり音の出るのだめカンタービレが最高です。
つい先日も、のだめカンタービレの再放送がありました。
もし、今度、再放送されたら、永久保存しようと思っていたのに、
オリンピックに夢中になって気づきませんでした。むぎゅう。


今週の篤姫で、いよいよ千秋様ではなく坂本龍馬が登場します。
予告に玉木宏の坂本龍馬がちらっと出ていました。
たぶん露出は少ないんだろうけどワクワクしてます。

篤姫の雑誌を読むと、坂本龍馬は役者なら一度は演じてみたい、
と玉木宏は坂本龍馬ができることを幸せに感じているようでした。
坂本龍馬になった玉木宏の写真は、
今までにない玉木宏で、お猿さんみたいです(笑)


来年の大河ドラマは、妻夫木聡くん主演の「天地人」ですが、
2010年の大河ドラマは、坂本龍馬であります。
まだ誰が主演かは発表されていません。
ちまたでは、木村拓哉じゃないか、織田裕二じゃないかと。
しかし、ふたりとも龍馬が亡くなった33歳よりお兄さんなんだよね。
それはそれで面白そうだけど。これまた楽しみです。

8月30日




瑛太と宮崎あおいのラブラブ交換日記

NHKのトップランナーに瑛太が出演していました。
黄色のTシャツに7分丈パンツ。
ぐじゃぐじゃではなく、くちゅくちゅの髪。
ラストフレンズのタケルを彷彿させる出で立ちでした。

篤姫の宮崎あおいちゃんと交換日記している話が面白かったです。

篤姫が薩摩から江戸に嫁入りしてから、
瑛太と宮崎あおいの共演時間が減ったわけですが、
ある日、控え室のようなところに、ノートが置いてあり、
そこには、宮崎あおいちゃんからメッセージが。

「尚五郎さんに会いたいよぉ。 あおい」

それを読んだ瑛太は、早速、お返事を。

「私もあなたに会いたい、会いたい、会いたい、
会いたい、会いたい、会いたい、会いたい、会いたい、
会いたい、会いたい、会いたい、会いたい、会いたい」


会いたいをたくさん書いたそうです。
そして返事を楽しみに待っていたら、そこには。

「尚五郎さん、ちょっと気持ち悪いです。 あおい」

と書いてあり、けっこう凹んだそうです(笑)
あと、小松帯刀の写真を持ち歩いている話もしてました。
セリフが覚えられないときは、写真を見て、
小松帯刀のお墓の前で誓った初心を思い出すんだとか。


他にもいろいろ興味深い話をしていたのですが、
高校の時、推薦枠で入学したサッカーを途中で辞める時、
「お前の人生これからすべて中途半端だ」と教師に言われ、
それを見返したい、これからはあきらめない、と決意した話。

教師の言葉は、10代の少年には傷つきそうな言葉です。
根に持ったり、恨んでもよさそうなんだけど、
それをバネにして立ち直った瑛太は凄いなぁと思いました。
でも、たぶんあえて憎まれ口を叩いたであろう、その教師も凄いと思いました。

役者になってからも、全てが順調ではなかったみたいです。
辞めたいと思ったこともあったそうです。
でも、辞めなくてよかった、続けていくことが大事なんだ、
というような事を語っていました。


今はわからなくても、後になってわかることってあるからね。
もしかしたら、「今」はわからないことのほうが、多いかもしれない。

わからないことがあるからこそ、それを知りたいと考えるようになるし、
その答えを知るために、具体的に行動していくんだと思います。
だから、先が見えなくて不安になる時間も、生きるためには必要なのかな。

8月26日




堀北真希の皇女和宮は眉毛が太い

篤姫(33話・皇女和宮)。
今回から堀北真希ちゃんが登場しました。
武家と公家の違いを強調させるためなのか、和宮の眉毛が太い。
彼女はもとが可愛いから、眉毛が太くても可愛いんだけど、変な感じでした。

でも、今だから変に感じるのかも。
バブルの頃は太眉が流行っていたわけですが、
堀北真希ちゃんの公家メイクは、あの頃だと思えばいいのかしら。


来週は、和宮が京から江戸にやってきます。
今は、どこに住んでいても、情報が共有できる時代だけど、
篤姫と和宮が生きた時代はそうじゃないから、
大奥のしきたりに慣れるまでは、ありえないことの連続で、
和宮も和宮のお付きの人達も大変だったんだろうなぁ。
今ですら、関西と関東の文化の違いを感じることは多々あるからね。
たとえば、
・エスカレーターの立つ位置が違う。
・お餅の形が違う。
・ネギの色も太さも違う。
・食パンの厚みが違う。
・うどんのつゆが違う。
・電力の周波数が違う。
・アホとバカの受けとめ方が違う。
などなどなど。
公家と武家の違いは、こんなもんじゃないと思うけど(^^ゞ。


それにしても、篤姫の視聴率は凄いです。
オリンピックの影響で視聴率を大幅に下げている番組が多いのに、
右肩上がりの視聴率で、今回は27.7%を記録していました。

8月19日




篤姫と幾島、松坂慶子のインタビュー

今回(31話・さらば幾島)は、
篤姫と幾島の別れのシーンがよかったです。

あなた様はまこと大きゅうなられました。

幾島が篤姫を愛おしそうに見つめる目、
その目から溢れでてくる涙が、あまりにも美しく、
ストーリーだけでなく、松坂慶子の演技も素晴らしいから、
私も幾島や篤姫にもらい泣きしてしまいました。

篤姫の雑誌で、松坂慶子さんがインタビューで、
幾島と篤姫との別れの場面は、
台本10ページにもわたる長時間の撮影で、
スタッフの熱意をひしひしと感じながら演技した、
というような事を語っていたけど、
ふたりの演技からもそれが伝わってきました。

途中、篤姫と幾島の回想シーンが流れたのですが、
篤姫も幾島も、微妙に演技が変わっていて、
短期間なのに、成長しているんですね。
松坂慶子さんも宮崎あおいちゃんも凄い女優さんです。

ただ、変わったのは演技だけではなく、
篤姫の幾島に対する思いもずいぶん変わりました。
幾島に出会った頃の篤姫は、
「私はそなたが嫌いじゃ」と言っていたのに、
「そなたは本当に私のそばから離れなかった」

と別れの場面では感謝の念を抱くようになります。
いつの間にか篤姫にとって大切な人になっていた幾島。
信頼を深めていくと、人の気持ちなんて変わっていくんですよね。


幾島を見ていると、菊本を思い出します。
自分の存在が篤姫の汚点になってはいけないと自害した菊本。
自分の存在が篤姫の邪魔になるだろうと去っていく幾島。

菊本も幾島も、篤姫を輝かせることに命を燃やし、
篤姫を思って、篤姫の元を去っていくわけですが、
仕事とはいえ、他人のためにあんなにも一所懸命なれることに尊敬します。


自分の身の丈を知ることと同じくらい難しいのが引き際です。
どんなに素晴らしい功績を残したとしても、
引き際のタイミングを間違えると、みっともなくなります。
いつまでも過去の栄光や権力にしがみついていると思われこともあります。
親離れや子離れも同じなのかもしれません。

自分のためでなく、篤姫のためを思い、
その上で自分の引き際を決断した幾島と菊本には、
引き際の美学を見させていただきました。
もしかすると、引き際は、男より女のほうが美しいのかな。

幾島には大河ドラマでまた会える日が来るようです。
成長した天璋院と幾島の再会が楽しみです。

8月5日




堺雅人と宮崎あおいの篤姫対談

家定様が好きで好きでしかたがなかった(宮崎あおい)
気づいたらいちばん大事なパートナーになっていた(堺雅人)


篤姫の雑誌を読んでみた。
堺雅人と宮崎あおいの対談が載ってました。
上の言葉は、お互いの役の印象。
和服ではなく、洋服を着たふたりのツーショット。
なんだか変な感じです。現実に引き戻されます。笑。

あおいちゃんは、脚本家の田渕久美子さんから
「ちゃんと愛し合う夫婦の物語にしたい」と聞かされていたから
家定様に会えるのを楽しみにしていた、と語っていた。
やっぱり、瑛太(尚五郎)は完全な片思いだったのね。


政略結婚で結ばれた篤姫と家定だったけど、
好きで好きでしかたがなかった
の言葉の中には、全く打算的なものは感じられない。
恋愛から始まる結婚のほうが打算的になるのかもしれないね。


いよいよ篤姫から天璋院になられます。
24歳の若さで未亡人。寂しすぎます。
生きてさえいてくれれば・・・あの時こうしていれば・・・
と失ってからいろいろ後悔するんだよね。

7月20日




家定の死に目に会えなかった篤姫

家定様が死んでしまいました。
井伊直弼による安政の大獄がはじまりました。

篤姫が、家定の死を知ったのは、亡くなってから1ヶ月後。
身内の死って、死に目に会えないだけでもつらいのに、
死んだことも知らせてもらえないなんて・・・。

家定の棺の前で悲しみにくれる篤姫。
公方様、なぜそのような所にいらっしゃるのですか?
棺を抱きしめて泣き崩れる篤姫がなんともせつない。
思い出しただけで泣けてきます。
宮崎あおいの泣きの演技がまた上手くて涙をそそらすの。

しかし、泣きながらも、ちょっぴり冷静な私は、
篤姫が棺を開けるんじゃないか、開けるんじゃないか、とドキドキしてました。
ドラマといえ、さすがに死後1ヶ月の棺は開けたりしないよね。

棺って、横になって寝ている形で収められるじゃない?
でも、将軍は座った形で棺に収められた、と聞いたことがあります。
家定様の棺も、幅だけでなく高さもかなりあったので、
棺の中の家定様は、座っていらっしゃたのかもしれません。

義理の父、島津斉彬も死んでしまいました。
こちらは篤姫よりも幾島が心配です。
幾島のしつこすぎるほど強い強い斉彬への忠誠心は、
斉彬を男として愛しているんじゃないかと思っちゃうほど。
どちらにしても、あんなに尽くしてくれる女性に恵まれた斉彬は
それだけ器のある人物で立派な人だったんだろうな、と思いました。

追伸.家定役の堺雅人さんが、
スマップの中居君に見えるときがあって困りました。

7月14日




尊敬し合う篤姫夫婦と田舎に泊まろう

篤姫のラストシーン、寝室で迎えることが多いですね。
なのに、ちっともエロくない。だけど、ドキドキします。

今回は、寝室で家定が篤姫を後ろから抱きしめるシーンで萌えました。
そして、ふたりが接吻しそうで、しなさそうで、しそうでしそうで、
結局、しなかったんだけど、しなくてよかったんだけど、
接吻をしなかったことに、萌えました。あれでよかです。
家定と篤姫には、最後まで純愛を通してプラトニックラブでいて欲しい。

徳川家で一番夫婦仲が良かった将軍は、徳川家茂と言われています。
(家茂役の松田翔太と和宮役の堀北真希がお墓参りに)
家定と篤姫の仲睦まじさは、それを超えてしまうくらいであります。
しかし、それも、もう見納めなのですね。


わしのような力のない、身体の弱い男の妻となったことに後悔はないか?
ございません!!
まことにか?
上様は日本一の男にございます。
そのような方の妻となれたことを誇りに思います。


今回(27話・徳川の妻)の篤姫で、私の心に一番響きました。


尊敬できる夫に出会える事って、女にとってとても幸せな事だと思うのです。
でも、篤姫を観ていても思うのですが、
夫を尊敬できる夫にするかしないかは、やっぱり女次第だと思うのであります。

篤姫は、最初から家定に誠実でした。
噂話などに振り回されず、偏見の目で夫を見ませんでした。
自分を信じて、真っ直ぐな目で家定を見つめ、真実を確かめようとしました。


家定の母は言います。
上さまは、お変わりになられました。
すると家定は母に言いました。
私が変わったとすれば、母上のお陰にございます。
母上が薩摩から元気な嫁をもろうてきたからにございます。


この会話からも、家定も篤姫を尊敬しているのがよくわかります。
篤姫自身が、夫から尊敬される妻であったからこそ、
家定は尊敬できる夫に成長したんだと思います。
それにしても、母親を持ち上げつつ、妻を守る家定。
嫁姑で揉めているお家の殿方は見習って欲しくなりますね。


昨日、テレビ東京の「田舎に泊まろう!」で、
田中要次(HEROのあるよ!の俳優)さんが、
泊まった先のご夫婦も、とっても仲睦まじいご夫婦でした。
子ども達はもう独立していて、今は夫婦ふたりで暮らしているんだけど、
奥さんが、夫のことをすんごく尊敬していて、カメラの前でのろけるの(笑)

聞いていたら、夫は亭主関白みたいで、特別凄い夫には思えないんだけど、
奥さんから見たら、日本一の男にしか見えないようなのです。
「この人は自分で爪を切ったこともないのよ〜」と幸せそうに語っていました。
そういう時の顔って、いくつになっても、少女みたいに可愛らしいんだよね。

そんな妻を見ながら、ご主人も幸せそうなのです。
きっと、このご主人も、言葉にしないだけで、
妻のことを尊敬し、感謝しているんだろうなぁ、と思いました。


というわけで、
夫を尊敬できる夫にするかしないかは妻次第なのかも、と思いました。
尊敬できる夫になって欲しいなら、あれしろ!これしろ!ガミガミ言うのではなく、
自分が尊敬される妻になることが早道なんだろうな、と思った日曜日でした。

7月8日




篤姫がハリスにハリスが混浴に驚く

昨日の篤姫(26話・嵐の建白書)は、駆け足で話が進んでいきましたが、
篤姫と家定のシーンは、いつものようにまったりと時間が流れていました。

五目並べデートはもちろんのこと、新たにおやつデートも加わり、
新婚さんというより、仲睦まじい老夫婦って感じです(笑)。
そんなデート中、篤姫がハリスのことをこう申しておりました。

日本人が器用で勤勉なことも知っているのには驚きました。

暗いニュースを見ていると、そんな日本人は過去の栄光のように聞こえます。
でも、暗いニュースばかり流れているから、そう思うだけで、
明るい所に目を向けると、素敵な日本人はたくさんいるんだよね。

たとえば、警察に届けられる落とし物。
毎年、物は1000万点、現金は100億円を超えるそうです。
外国人の多くは、これを聞かされるとビックリするんだとか。

拾った物を自分の物にする日本人もいると思います。
でも、100億円もの現金を届けた人達がいるのも事実なんだよね。
ニュースにならないだけで、まだまだ日本も捨てたもんじゃないよね。


ハリスの話に戻るけど、ハリスの目に映った日本人は、
器用で勤勉だけではありませんでした。

江戸時代の銭湯は混浴だったんだけど、
ハリスは、男と女が同じ浴槽に入ることに、たいそう驚いたそうです。
毎日お風呂に入る日本人の清潔さにも驚いたらしいけど。

ハリスの日記には、「私は、何事にも間違いのない国民が、
どうしてこのように品の悪いことをするのか、判断に苦しんでいる」
と書かれているそうです。(参考・日経新聞)

日本人の第一印象が、器用で勤勉だったからこそ、驚いたのかもしれませぬ。
でも、男性が紳士だったからこそ、女性は安心してお風呂に入れたのかも。

6月30日




本寿院と大久保フクの母の愛憎

人間は、自分を守ろうとすると、弱くなり、
大切な人を守ろうとすると、強くなるんだなぁ、


と、先日の篤姫(25話・母の愛憎)を観て思いました。
篤姫を観てない人もいると思うので、簡単に説明すると、


徳川家定(13代将軍)には、子どもがいませんでした。
家定は身体が弱かったので、子どもは無理だろうと思われていました。
だから、次期将軍の座をめぐって、大奥でも争いが勃発していました。

家定の母親(本寿院)は、南紀派の家茂(14代将軍)を推していました。
家定の妻(篤姫)は、一橋派の慶喜(15代将軍)を推していました。

家定の母親は、ドケチな一橋派の徳川斉昭が大嫌いで、
もし、慶喜が将軍になったら、また倹約を強いられそうで、
そんなの嫌だぁ〜それだけは阻止しなければぁ〜ということで、
慶喜を推している、篤姫に憎しみを抱くようになりました。

そして、家定が倒れたことをきっかけに、憎しみはさらにエスカレートし、
家定が篤姫に会わせろと望んでも、篤姫から会いたいと懇願されても、
あれこれ嘘の理由をつけて、ふたりを会わさないようにしていました。


そんな母親の嘘に気がついた、家定は母親に自分の気持ちを伝えます。
(現代風に言葉を変えてます)

今まで育ててくれて、ありがとうございます。
いつも心配してくれて、ありがとうございます。
私がこれまで生きてこられたのも母上のおかげです。

しかし、私も大人になりました。
これからは私が母上の心配をする番です。
どうか心安らかに過ごしてください。



一方、大久保利通の母親。

大久保利通が、仕事のため、初めて薩摩から外に出ていきます。
ワクワクして仕事に行くんだけど、そこで惨めな思いをします。
しかも、親友の西郷隆盛との実力の差を見せつけられ、激しく落ち込みます。

落ち込んで帰った大久保利通は、母に自分の決意を伝えます。

母上、おいは悔しかです。
おいは、おいは、今日から鬼になりもす。


すると、母は息子に言います。

あなたが鬼なら、私は鬼の母になるだけのこと。

そして息子に優しく微笑みかけます。
なかなか子離れできない家定の母とは対照的な大久保利通の母。
これが、これが、かっこよかったのであります。

息子に「鬼になる」と言われても、取り乱さない母。
理由も聞かず、息子の背中を押してあげる母。
「私は鬼の母になるだけのこと」という言葉の裏には、
あなたがどんなあなたでも、私はあなたの味方だから!
というあったかい母のメッセージを感じて、
これほど心強い応援はないよな、と思うと感動しました。


家定の母にも、息子への愛は十分感じるんだけど、
どちらかというと自分のプライドを守ることに必死な家定の母と、
息子のプライドを守ろうとする大久保の母を見ていると、

人間は、自分を守ろうとすると、弱くなり、
大切な人を守ろうとすると、強くなるんだなぁ、

と思ったのでありました。


おまけ。
篤姫と家定のプラトニックラブに胸きゅんです。
寝ている家定の手にちょこんと触れる篤姫の仕草に萌えました。
決まり事の多い大奥で、突然、会いに来てくれたら燃えるだろうなぁ。

6月27日




麻生太郎の家系図で大久保利通は高祖父

篤姫と家定が、五目並べしながらお喋りするシーンは、よかとです。

大河ドラマで描かれているお二人には、夜の生活がないようですが、
夜のアハーンウフーン生活よりも、大事な絆がふたりにはあって、
それを大切に育てている感じが伝わってきます。それがよかとです。

五目並べ、私も好きでした。
学生時代、五目並べに夢中になったこともあり、休み時間になると、
裏紙やノートに碁盤を書いて、私が赤丸で友達が黒丸、って感じで遊びました。
碁盤を何度も作成しなくてもよいように、
効率よく碁盤の目を塗りつぶすのも、おつだったのです。
「無駄なく使えたねぇ〜」と戦った後の紙を眺めながら、互いを誉め合うの(笑)


さて、来週の予告では、大久保利通の冷徹さが、
じわじわと芽生え始めている空気が漂っていました。
情に厚い西郷隆盛と、いつも対照的に描かれる大久保利通を
明るい原田泰造がどんな風に演じるか楽しみです。
それよりも、楽しみなのは、千秋様(玉木宏)の坂本龍馬なんだけどね。


ところで、自民党の麻生太郎さんは、大久保利通の玄孫なのでが、
玄孫って、孫 → 曾孫(ひまご) →玄孫(やしゃご) の玄孫です。

逆で言うと、大久保利通は麻生太郎の高祖父。
祖父 → 曾祖父 → 高祖父。
つまり、大久保利通は、麻生太郎のひいひいおじいちゃんです。

麻生さんは、ひいひいおじいちゃんの話を見てるんだろうか?
たぶん、忙しくて、そんな時間はないと思うけど。
身内が大河ドラマに出演するってどんな気持ちなんだろう。
役者としてじゃなく、登場人物としてだよ、なんだか凄いです。

家定が亡くなったのは、麻生さんが誕生する80年前くらい。
そう考えると、大河の時代は、そんな大昔の話でもないんだよね。
こんな短期間の間に、日本は、日本人は、よくこんなに変わったもんです。

●参考・麻生太郎の超セレブな家系図

 ・高祖父 大久保利通
 ・祖父  吉田茂
 ・義父  鈴木善幸  (妻の父親)
 ・義弟  寛仁親王殿下(妹の夫)

6月16日




篤姫と家定、慶福と慶喜の器くらべ

(家定) そなたは変わった女子じゃのう。
(篤姫) どこがですか
(家定) 本心を隠さぬ。言葉がいちいち真っ直ぐじゃ。
(篤姫) 真っ直ぐでなければ、相手に届きません!!

だったかな。
篤姫の素直さで、少しずつ心を開いていく家定。
昨日の篤姫と家定は、ほのぼのしていて和みました。
やっぱり、女の子は素直がいいですね。

篤姫は、菅野美穂が演じた時は、それはそれは可哀想だったけど、
宮崎あおいの篤姫は、少女漫画ちっくで、やたら可愛らしい(笑)。
同じ人物でも、演出や脚本によって、ずいぶん変わるものです。


昨日は、お近もよかった。
国の仕事をしている西郷隆盛を羨ましがる尚五郎(瑛太)に渇を入れます。
それが、かっこよかったのです。せっかくなので、現代風に訳してみると・・・

国を思うのは大切です。
広い世界に目を向けるのはご立派だと思います。
しかし、知事として、そこに住む住民の事も考えください。
足下を忘れていては、やがて国も滅びるのではありませんか。
考え方の順序を間違えています。


こんな感じかな。
サラリーマンでも同じ事が言えるかも。

本社を思うのは大切です。
広い世界に目を向けるのはご立派だと思います。
しかし、支店長として、そこで働く社員のことも考えてください。
足下を忘れていては、やがて会社も倒産するのではないですか。
考え方の順序を間違えています。


こんな感じか・・・。

友人の出世は、いつの時代も気になるものです。
人間だからプライドはあります。愚痴が言いたくなる気持ちもわかります。
でも、目の前にある仕事を、自分の責任を、忘れちゃいけないよね。

人の上に立つ人間は、森ばかり見ても駄目だし、木ばかりを見ても駄目。
木も森も両方見なければ、その器はないのであります。


器と言えば、昨日は、慶福(家茂)と慶喜の器くらべが、メインでしたが、
篤姫がふたりにご対面した時、慶福は12歳、慶喜は21歳だったそうです。
若いっす。慶福なんて、今なら立派な子どもじゃありませんか・・・。

ドラマの内容とは関係ないけど、
慶福役の松田翔太は、松田優作の息子で、(母は松田美由紀)
慶喜役の平岳大は、平幹二朗の息子なんですね。(母は佐久間良子)
ドラマは将軍候補の争い、役者は名優の息子同士の共演でありました。

6月9日




篤姫で考える恋愛と結婚

昨日は、独身最後の篤姫と尚吾郎の囲碁デートでありました。
篤姫と尚吾郎は、とってもお似合いであります。
家定の奇行な振る舞いを見れば見るほど、そう感じます。

ラストフレンズの瑛太君も優しくてステキですが、
尚吾郎の瑛太君はもっともっとステキで魅力的。
昨日の尚吾郎さんも、男気があってかっこよかったです。

好きだと口にすることも許されず、好きな気持ちを胸に秘め、
篤姫の結婚を応援する尚吾郎の気持ちを思うと涙涙でございます。

篤姫は、そんな尚吾郎の思いには全く気づいてないご様子で、
尚吾郎のことは、心を許した友達としか思ってないようですが、
本当のところは、どうだったんでしょうね。

現代風に脚色すると、恋愛の香りがあるほうがドラマになりますが、
篤姫の原作では、尚吾郎の恋愛感情ことも、描かれてないようです。


今は、恋愛結婚が主流でありますが、恋愛結婚の歴史は短く、
恋愛結婚が、見合い結婚を上回ったのも、
1960年代後半で、最近のことであります。

篤姫が生きた時代は、親が決めた相手と結婚するのが当たり前だったから、
恋愛と結婚は別というよりも、恋愛感情すら知らなかったのかもしれません。
だから、尚吾郎の恋心に気がつかないのは自然なことだったのでしょう。

そして、篤姫のように身分が高い人の結婚は、女の大仕事だったから、
好きじゃ嫌いじゃなどと言ってる場合じゃなかったんだと思います。
とはいえ、結婚が政治に利用されるのは、なんとも切ないですね。

好きな人と手と手が触れる感触や、大好きな人に抱きしめられる安心感、
好きな人に好きだと言える喜びや、好きだと言ってもらえる幸せは、
今の時代を生きているからこそ、感じられることなんだよね。
そのチャンスを無駄にしてはいけない。感謝しなくちゃ。
やっぱり素直にならなくちゃね。

4月28日



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