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「カーネーション」安岡玉枝役の濱田マリ

朝ドラ「カーネーション」。
第9週のサブタイトルは「いつも想う」でした。
「いつも想う」は「母子草」の花言葉です。

勘助(尾上寛之)に赤紙が来て、国家総動員法が施行され、
ぜいたくは敵だ!と七・七ぜいたく禁止令が発令され、
戦争色が一気に強まってきた朝ドラ。
暗くなるのかなぁと心配してたけど、相変わらず元気な朝ドラ。
元気じゃない人もいるけど、糸ちゃんの勢いは衰えません。

ただ、若い頃と違って、母になり年とってきた分、
糸ちゃんのこだわりが、ワガママに思えてきました。
口の悪さが、大人げなく感じてきました。
若いときは、それが可愛らしかったんだけど、
良いところも、悪いところも、お父ちゃんに似て
ずうずうしい女になっている感じがします。

でも、人間らしくていいと思う。
長所ばかりの主人公なんておもろないから。
お父ちゃんもそう。容赦なく子どもを殴る父親だけど、
現代の価値観で考えたら、最低の父親だけど、
明治、大正、昭和初期の父ちゃんなら、別に変じゃない。
時代的には、そういう父ちゃんはたくさんいたから。
むしろ、そういう所をぼかさず、描いてくれるところが好きでした。

でも、戦争は別でした。
あの時代の価値観を見せてくれると期待していたんだけど、
やっぱりNHK、反戦メッセージのほうが強まるのね。
片一方だけに偏りすぎで萎えてきます。
勘助の母ちゃんが、反戦になるのは理解できるけど、
お国の悪口を強調されると違和感覚えてしまうのです。
「戦は嫌にございまする」と言ってた戦国時代のお姫様、
江(大河ドラマ)と同じものを感じるのです。

勘助の母ちゃん安岡玉枝役の濱田マリさんは、
NHKのドラマ「カレ、夫、男友達」にも出演中で、
出番はちょっとだけど、DVに悩んでいる女性を演じてます。
顔にアザを作って、いつも何かに怯えてます。
そのビクビク怯えている雰囲気が、
勘助が帰ってからの玉枝さんに似てました。
戦争が与える傷、DVが与える傷、どちらの傷も深い。
それはよくわかる、よくわかるんだけど、わかるだけに、
そのメッセージを押しつけられると反発したくなる。

もっと視聴者を信じて欲しい。
「心をなくす」なんて現代風の表現しなくても、
表情で読み取る想像力はあると思うんだけどな。
急に押しつけがましくなった気がするの。

脚本家の渡辺あやさんがインタビューで語ってました。
チビ糸子が集金したお金を川に流し、
父親の善作に思いっきり張り倒した場面を書いたとき、
スタッフから「視聴者に誤解されるんじゃないか」と指摘されたこと。
でも、その指摘で怯まなかった渡辺あや。
期待してたのにな。私の勝手な期待なんだけど。

さて、やんちゃな直子が誕生しました。
来年から直子を、チビ糸子を演じた二宮星ちゃんが演じるそうです。
これから先、もやもやしても、それを楽しみに見続けよう。

【朝ドラ】カーネーションの感想