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Nさまへ  (クララより)
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どうせ君はこれを読まないだろうから、今まで溜めてきた想い、伝えきれなかった想いをここに書こうと思う。
私が君のこと好きになったのは、高一のとき。5月の席が前後だった。それから席が遠くなって、6月になんか寂しくなって、あぁ、好きなんだって気づいたんだ。でも、片想いはなかなか進展しなかった。Line送っても既読無視ばっかだし、同じ教室にいるのに私は恥ずかしくってなかなか声かけれないし。そんなこんなで2年生になって、やっぱり違うクラスで。でも、まだ隣の隣のクラスだったっていうのが唯一の救いだった。君の姿が見たくて、お昼の部活も毎日行って練習するようになったし、頑張れた。そして修学旅行で、初めて一緒に写真とってもらった。と言っても友達と3人だけど。でも、私の肩に君の服が触れていたあの瞬間、すごいドキドキしてた。そして、バレンタイン。生まれてはじめて本命チョコを渡した。部活終わりで全然時間より早かったのに、遅くなってごめんって言われて、帰るときに気をつけてねって言われて、なんていい人を好きになったんだろうって思ってしまうぐらい素敵でした。でも、ホワイトデーのお返しはないし、それから何もなかった。3年になって、私は1階のクラス、君は2階のクラスでほんとに1週間姿を見ないなんてことも普通にあった。でも、部室から君が野球一生懸命やってる姿見たりして、君も頑張ってるんだから私だって頑張らないとって思えた。そして、7月のクラスマッチ。生まれてはじめて君の名前を呼んだ。一緒に写真撮りたいって言った。そしたら君はびっくりした顔して、すっごい目が合って、いいよって言ってくれた。すっごい近くて、すっごい私の体に触れて、私は足ガクガクで。そしたら君がなんて言ったか。大丈夫大丈夫って言ってきたの。すっごい幸せだったな。Lineで写真送って、返信返ってきて、また機会があったら撮りたいなって言ったら、また声かけてねって言ってくれて。めちゃくちゃ嬉しかったな。7月末には君の最後の大会があった。全試合、全力で応援しに行った。すっごいかっこいい姿を最後まで見れて、最後まで応援できて「青春」って感じでした。君がホームラン打ったとき、泣きそうだった。負けちゃった日にLine送ったら、ホームラン打てたのは応援のおかげです、わざわざ応援ありがとうって言われて応援できてよかったな、と思った。9月には最後の行事である、体育祭と文化祭があったね。吹部の演奏のときに手拍子してくれたり、うちわで盛り上がってくれたり、君の楽しそうな姿を見れて嬉しかったな。それで、体育祭でもまた一緒に写真撮ってもらって。あの写真が一番好きだったかも。君が近づいてきて、私の腕が君の腰に触れてて。後夜祭で、吹部と野球部とでコラボして君の歌と私たちの演奏が重なったあの時、すごい楽しかったな。楽しかった余韻もあっという間になくなった。君の弟が交通事故にあって亡くなったから。私は直接関わったことがあったわけでもないし、同じ部活でもないし、ただ、顔がそっくりでかわいい弟がいるんだなって知ってただけ。だから、何もできなかったし、ただ君にLineを送ってしまったことだけが後悔。それと同時に私のライバルがいることも知ってしまった。もし付き合ってたら…とか考え出すと止まらなくてストーカーじみた行動ばかりとる毎日でした。でも、君は絶対辛いのに毎日学校に残って勉強してて、すごいなって思ってた。それから私も毎日残るようになって、今日は残ってるかな〜とか思いながらなんとか受験生頑張れた。ストーカー度が増して、トイレ行くついでに下駄箱見て靴残ってるか見に行ってみたり。それで、残ってた日は少し早く玄関に出て友達待つついでに君を待っていた。1日に1回姿を見れるだけで、今日も1日頑張った自分お疲れ様ってなれたし、かなりのパワーをもらってました。それを繰り返していたうちに、いつの間にか毎回のように目が合うようになった。それだけでも嬉しかったのに、君が私と君との間の壁を破ったんだ。11月、いつものように君を待っていた。そしたら、玄関にいたのがたまたま二人で、君が「じゃあね」って言ってきた、私の顔を見て。私、びっくりしすぎて会釈することしかできなかったの、今でも覚えてる。だんだんじわじわきて、今のが夢じゃないんだという確信が持てて、すごい飛び跳ねてた。それからなぜか君は学校に残って勉強する、というのがなくなって、なかなか会えなくなったけど、月を重ねるにつれて挨拶の回数が増えていって嬉しかったな。卒業の1週間前なんてほぼ毎日のように、こっちをちらって見て、目が合って、シャっすって手上げてきて嬉しかったな。一番嬉しかったのはね、冬休みあけにすっごい久しぶりに会えると思って待っていたら、後ろから挨拶されたこと。あのときばかりは、かなりいい感じなんじゃないかと思ってしまった。だってさ、君が誰か女子に挨拶する姿なんて見たことなかったんだもん。ついに卒業のときがきた。もちろん一緒に写真撮ってもらったけど、なんか微妙な感じで、最近たくさん挨拶してくれたのにって感じで。Line久しぶりに送っても既読無視だし。今思えば第2ボタンもらっておけばよかったのかな〜なんて。そのときは受験が終わったら伝えたいことがあるって言ったけど、結局結構時間がたってからやっと告白する時がきた。前からずっと伝えるなら電話がいいと思ってたから、電話で告白はできた。正直なところ、OKしてくれるって思ってたから振られたときはびっくりしすぎて、固まってた。“彼女がいるから”とかそういう理由じゃなくて、“特に理由がない”っていうのが理由で。しかも私、なんで?なんか一言も言ってなかったのに。しかも、電話の向こうからゲームの音みたいなのが聞こえてきて、すごい悲しかった。今までの私の喜びは何だったんだろう、付き合いたいと思わない女になんでわざわざ挨拶してきたんだよ、私のことからかってたのか…とまで思ってしまった。私が3年間も好きだった人はこの程度の人間だったのか…とも思ってしまった。好きというその瞬間まで大好きだったのに。結局30分ぐらい切れなくて、君も切らなかったし、まぁ、これが最後だろうなと思ってずっと電話の向こうから聞こえる音を聞いていた。最後に3年間ありがとうって言って電話切れたことは間違ってなかったと思いたい。ほんとは、なんで私なんかに挨拶してきたの?ほんとに理由がないの?って聞きたかった。同窓会のときに会えたらいいな。そのときにこのこと聞けたらいいな。でもね、私の恋を応援してくれてた人達にこのこと話すと、みんなして、絶対付き合うと思ってたって言うんだ。それがまた嬉しかったりする。みんなからそう言われるぐらいの仲になれたって思うと。でも、逆に憎かったりする。そういう、誰が見ても付き合えると思わせる行動をしてきた君に。今さらどうこう言っても何も変わらないし、現実受け止めて前に進むと決めた。ただ、あのライバルの子とだけは付き合ってほしくないな。ただそれだけ。君が幸せになれる人と一生幸せに生きていけますように。君が君らしく生きていけますように。今までの想いを書いたらこんなにも長くなってしまった。
またね、元気で15年後に会おうね、野本。