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てつさまへ  (まゆより)
IP: 118.2.146.46
さよなら。私、町を去ります。
あなたのこと、ずっと好きだったけど、認めたくない自分がいた。
だって私、結婚してるんだもん。

あなたは、行き着けの美容院の美容師さん。すごーくおしゃべりが弾んで、こんなに話の合う人滅多にいない、って驚いたのが始まりだった。
「もう帰らないといけないんだね。もっと話したい」って言葉の節々から、ちょっとだけ好意みたいなものも感じて、私も嬉しかった。それから通うようになった。好きになる気持ちが、止められなくて。あなたに、そっと手も握られたこともあったよね。どきどきしたよ。
けど、私が結婚してるし。それが分かってるから、なんとなくきっと、お互い一歩踏み出せなかった。私も、ずっと気持ちを打ち消してきたの。認めたくなかった。
そして、旦那の子供が出来たと聞いた時、あなたすごくガッカリして、すねてたね。その態度にとても驚いたけど、なんだかちょっとだけ嬉しかった。でもそこから進展はしなかったし、しちゃいけないと思った。子供のためにも、あなたという人のためにも。
きっと、あなたもそう思ったのでしょう。私が未婚だったら、何のためらいもなく、きっとあなたに告白してる。でも、それはしちゃいけないと今でも思ってる。

でも、あなたのいる町を去ることになったから、ここでだけ言わせて。
あなたの事、好きでした。とても楽しかった。幸せだったよ。あなたといっしょにいると、イキイキできる私がいました。あなたも、どうか真っ直ぐに、生きていって下さい。幸せを祈ってます。