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先生さまへ  (squirrelより)
IP: 219.124.40.81
先生、私は最初先生のことすごく怖がっていたんですよ。


進級してからできた理系クラスの新任になった先生は
私から見て遠い存在であって、
とても厳しく怖くみえました。


友達からも、そういう風に聞いていたので
最初の数学の再テストの監督が先生だってわかった時は
もう、泣きそうでしたよ。


みんな満点を取り、次々と帰っていく中
私は焦れば焦るほど問題が解けなくて
結局、最後に残ったのは私でした。


もう怒られるとばかり思っていたとき、
先生が近づいてきて、目の前に座り
初めて声をかけてくれました。

その言葉がどんなだったかは
もう忘れてしまったけど、
その優しい声に、その言葉に
とても安心したのを覚えています。


どうしてあんなに遠巻きに見ていたのか。
そして、今まで怖がってた自分に後悔しました。





放課後、生徒が帰った後に
ひとりで教室を丁寧に掃除している先生を見つけました。


先生は、何食わぬ顔で私にほうきを渡したけれど
先生がいろんな話を聞かせてくれたのが楽しくて

それからは、先生と一緒に掃除をすることが
私にとって、特別な時間になりました。


先生は、いつも掃除を手伝ってくれる
良い生徒だって関心してくれていたのだと思いますが


ごめんなさい、ずっと先生とお話をしていたかったんです。







・・・こんな日々にも限りがあることは知っていました。
私はいつかは、ここを出て、
たくさんのことから卒業しないといけない日が来ます。


その日が来たとき、臆病な私は
この言葉を最後まで伝えることができないかもしれません。

だから、ここに書きました。



最後に先生に知って欲しかったんです。

私に幸せな日々をくれたこと。

この学校に入学して、先生に出会えて、
本当に良かったと思えたこと。






時に厳しく、怒られたこともありましたが、
おもしろくて、楽しくて
いつも優しかった

先生のことが、ずっと好きでした。