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遺伝子バカさまへ  (秀才より)
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君と付き合って半年が過ぎました。



その時間はゆっくりであり、そして早くも感じられました。
でも、それも私にとってかけがえのない時間です。



付き合いたての頃みたいに、急にどきっとする回数は減ったけど、それは、恋が愛に変わったからなんだって。


どきっとする回数は減っているけど、君を好きな気持ちは変わりません。
むしろ増えています。



これから先、もしかしたら別れてしまっているかもしれない私たち。
でも、きっと私たち二人が出す答えなら誰が何と言おうと私たち自身の答えです。



未来の私たちは一緒に笑いあってるのかな?

隣で微笑んでくれてるかな?

隣で手をつないでいてくれるのは君なのかな?




不安もたくさんあります。

でも、不満はありません。


そりゃ身長は大きくないし、運動だって一般人くらい。


君はなにかが特別に得意ってわけじゃないけど、でも、何事にも努力を怠らない君に驚き、そして尊敬しています。


しかも、君はそれを「当たり前」と呼んでしまうんだもん。


確かに、君は勉強がものすごく得意だし。
でも、得意なのには努力っていう理由があるんだもんね。


すごいなぁ。
努力を隠して、成果を上げるなんて、本当に尊敬しちゃいます。

昔の私なら、君を天才と呼んだかも。
でも今はね、君の事天才だなんて思わない。
君は秀才だ。



どんな逆境も乗り越えてきて、遺伝子のせいでバカだ。なんて遺伝子のせいにする私を横目に君は努力してたんだ。


最初はどん底でも、最後にはトップで戻ってくる。そんな君です。
そんな君に恋をしました。



多少、人任せで流れに身を任せる君。でも芯はちゃんと持っていて自分のものさしでしっかり物事を図れる君。
私といるときは少なくともそうです。

学校では見れない君を知っています。


学校じゃ甘えてこないくせして、帰り際にはいっつも私にべったりじゃん(笑


そんなギャップのある君は可愛くて、ほんとに頼りになります。


今度一緒に星を見よう。
受験が終わって一息ついたら冬の星座を見に行こう。

この前見た星とは違ってもってきれいだと思うよ。


その時に君に伝えます。


「受験お疲れ様。高校は別々だけど、それでも君への想いは変わりません」って。



そしたら、君はいつものように少し小ばかにして、微笑んで、私を引っ張って、ぎゅってしてくれて、最後にうんって言ってくれるでしょう?


2人で手をつないで歩く明るい未来が待っています様に。