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笑顔の君さまへ  (泣き笑いの私より)
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こういうときって、なんて言って始めればいいんですか?
君にはわかりますか?
わかんないよね、あんたバカだし。
でもわかんない私も同類ですかね。
ありきたりな方がいいかな。
じゃあ、久しぶり、で始めます。
久しぶりだね。っていうほどでもないかなあ。だってこないだもちょっと喋ったよね。
でもクラスが違うから、あんま喋れなくって、だからあの日は一日テンションやばかった。
だけど喋ったのほんとにちょっとだから、やっぱ久しぶりですね。
元気にしてるのはわかってます。
部活も頑張ってるよねきっと。
だって君だもの。変に頑張り屋で、なんか言ったら怒られそうだけどちょっと可愛いところがあって。

けどかっこよくって。
とか面と向かっては絶ッッ対いわないけど、そういうところ、やっぱり好きです。
ほんとに。
私より背低いよね。でもかっこいい。
ここまでで察してほしい。

君が好きです。
そんでもってここで、好きでした、にしたいんです。

長い片思いだったなあ。
四年半。
うわ自分で言っててキモいくらいだわ最悪。

君の笑顔が好きだった。
笑う時だけは、いつもより高い声で笑う君が。

君の声が好きだった。
前よりも低くなった君の声はもっと好きだよ。

君の真剣さが好きだった。
興味があることにはいっつもまっすぐでさ。

君の隣が好きだった。
一番楽しいんだもん、当然。

君の温度が好きだった。
一瞬触れ合った手が何よりやばかった。
君の冗談が好きだった。
君の面白さはもう最高に楽しすぎて腹筋やばかった。あの頃の私の無駄な労力を返せ。

君の優しさが好きだった。
馬鹿なくせに優しくてもててたね、彼女も居たりしちゃうんだ。

君の照れた横顔が好きだった。
もうちょっと君のことを見ていたいと言った時の顔。めんどくさかっただけだったんなら土下座します。ごめんね。

君の不器用さが好きだった。
性格の方ね。
私がひとりだと話しかけてくれたのは、偶然じゃないと今だけ信じてる。

君の明るさが好きだった。
もうキラキラナンバーワンの君に釘付けだったなあ。今から思うとバレバレ?とか。
でも私、嘘はうまいから。

君の指が好きだった。
細っこいの。スポーツマンだと思えない位。でも今遠目に見てると、もうゴツゴツした男の人の手だね。

君の視線が好きだった。
茶色めの瞳の、格好良さが好きだ。
ごめん、もう、ちょっと溢れまくってやばい。

最後に、
君の何もかもが、何よりも大好きでした。

本当だよ。

でもこれを、君に言う勇気はないから。
君が好きだった、ってことにしよう。
君が大好きだった、ってことにしよう。
そういう、ことにします。

そう、私は君が大好きだった。
初恋でした。
長いなあ、長かったなあ。
叶わないなあ、叶わなかったなあ。
辛いなあ、辛かったなあ。
好きだなあ、好きだったなあ。

ねえもうほんっと、
ほんっとに、
泣けるくらい好き。…だった。

長い初恋と長いラブレターでした。
ごめんなさい。
好きだよ。
好きだよ。
ほんとに。

また、明日。
また、いつか、君が好きだったと、言わせて。

それまでは。

バイバイ、笑顔の君。

何よりも誰よりも、
大好き、
でした。

ほんと、に。