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さよならと言う君さまへ  (さよならと言われる私より)
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こんにちは、君。

君はきっとこんな手紙を見ることもなく、近いうちに「さよなら」の時間が来て、そしてここじゃないどこか別の場所で、私のことを忘れて生きていくだろうけど、私はこの気持ちを、せめて君ではない誰かさんに、気づいてほしいと思ったのです。
最近ちょっぴり、泣きたくなります。君と会える時間がとっても少なくなりましたね。君の声を聞くことも、ふざけた話に笑わせられることも、なくなってしまいました。遠目に君の姿を目で追って、人知れずほっと息を吐くくらいしか、私の思いの行き場はなくなりました。
けれど君が、寂しいと思ってくれたことはきっとないんでしょう?
どうしても衝動的に、伝えたくなる言葉は、「せめて、私が見える範囲の、小さな小さな世界の中にいてください」、です。
好きです、なんて君が困った顔をしてしまうようなことは一生心に秘めておくから、それだけは叶えてほしかった。
でも君は、私の世界の外へ外へと、行ってしまう。
お別れはいつですか。もう一年もなくなったようですが、私のことを一度でも思い返したことなんかはありますか。ないですか。
一年経ってお別れして、また一年経って君は私のことを忘れて笑って、また一年経って君は他の誰かの隣にいるでしょう?
そうして、君と私はこれからもう会えないままで、死ぬのでしょう?

ねえ、前言撤回、なんて認めてくれませんか。
大好きです、と伝えることなんて、傷つくだけですか。
君を想って泣くくらいなら、許してくれますか。
ごめんなさい、ありがとうございました。
大好き。でした。
せめて私からさよならを言えたら、少しだけ君の記憶に残っていられるような気がして。

さよなら。