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大切な君さまへ  (恋わずらいより)
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塾で君に逢えた。大好きな笑顔が見られた。
それだけで、すごく嬉しくてすごくきゅんってしたよ。
もう、君が誰のことを好きでもいい。
今の、『仲良しの友達』っていう立場で十分だよ。
君の好きな人になりたいかって言われたら、なりたいに決まってる。
だけど...それは叶わないって分かってるから。
君は、私の好きな人が君の友達のあの人だって思ってるよね。
小学校の時は、あの人が好きだったよ。
でも、中学生になって、同じクラスだった君を好きになって
2年生でも同じクラスになれて...。
私が今、見てるのは君だけなの。
もし君が、大事につけてるストラップをくれたあの子のことを
好きでも、あの子以外の子が好きでも、関係ないよ。
私は君が、とても大切だから。
告白なんてしない。したくない。
きっと、今までの君との思い出が全て、綺麗なものでは
なくなってしまうから。
だけど、この切ない想いを伝えて、君の気持ちを知りたい。
伝えたら...君はどうする?受け止めてくれる?応えてくれる?
そんなはず、ない。絶対に。
それなら、今のままでいい。
長い休みがあれば、お土産を交換して、逢えばたくさん笑いあって
冗談を言いあって...それで十分。ほんとにそう思ってる。
でも!近くに居たら、そんなこと出来なくなって。苦しくて。
君といつまでも、繋がっていたくて。
さっきまで、すぐ隣で笑ってたのに、もう寂しくて。
『ばいばい』が、こんなに寂しいなんて思わなかったよ。
明日になれば、君は誰かのものになっちゃうかもしれない。
明日になれば、君が誰かに恋をしちゃうかもしれない。
眠れないよ。君が好きすぎて、大切すぎて。
明日も逢える。今は、それだけを大切にする。
今夜は寂しくないよ。
君にもらったストラップ、隣に置いてあるから。
大切な君。ありのままの君に、この想いが伝わりますように。