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ダメんずな君さまへ  (恋できない人より)
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今日は夜遊び楽しかったね。
君はやっぱりお馬鹿さん。
空きっ腹にビール2缶飲んだらどうなるかくらい分かるだろう。
でも君はすごく偉かったね。
2時間も、3時間もよく我慢したよ。
先輩らに小突かれて、本当にピンチだったから助けたものの、こんな時でも君は笑って先輩らの悪ふざけに応じるんだ。
正直面白かった。けど、すごく心配だった。

ああ、そういえば、君に電話をしたのはこれが初めてだったね。
私は君がはぐれてしまって、内心とても慌ててた。
先輩らに君の所在を聞いても知らないって言うものだから、大慌てでLINEの無料通話をしたよ。LINEってすごいな、電話番号知らんのに電話できちゃったよ。
で、やっぱり君はお馬鹿さん。
私が言った方向と逆方向に行ってしまったなんて。
「心配して損した!」
そう言ったけど、君が、先輩らの見てないところで苦しそうに顔を歪めて、お腹を押さえているのを見ていたよ。
背中をさすって「大丈夫?」って、しつこいくらい何度も聞いてごめんよ。
少しでも楽になればって、思ったの。
そういえば、君にボディタッチしたのもこれがほとんど初めてだな。
なんだ、私、ガンガン君にアタックしてるじゃないか。
…ほとんど、『良き仲間』としての接し方なのは言わずもがな。

本当に、今日は情けない君の姿ばかりを見てしまった。
そして私の悪い癖。母性が前面に出て、君を助けなくちゃって思ってしまった。
あああ、ダメんずにことごとく引っかかるなぁ。

あ、そういえば。
例のジンクスみたいなの、皆で試したね。私は願い方が悪かったのか、「君との恋が成就しますか」って問いに答えが無かったよ。
一方君は、残念そうに「彼女できないらしい!」って言ったね。思わず、「良かったやん!」と本音が漏れてしまったのはきっと気づかれてない。
君には好きな人、いないんだろうか。興味ないけど。
私が君を好きには変わりは無いしね。君が誰を好きだろうと私には関係無いな。

この自分のポジティブさが本当にありがたい。
さて、君と2人で頑張るって決めたこと、頑張るかな。
君には負けないぞ。好きな人に負けてられるか。