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眠りこけてた君さまへ  (恋できない人より)
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私は君のことが好きだ。
けれど、やはりすごく穏やかな気持ちなんだよ。まあ聞いてくれ。

君にチョコを貰ったときは「やだ、イケメン…!」って、キュンとした。
そのくせ、そのチョコ、めちゃくちゃ柔らかくて。
「いらないからって…私は処理係じゃねぇ!」って憤慨してみたり。(美味しくいただきました)

先輩らに、「顔面汚い、こんなに不細工なやつを見たことない」と賞賛(?)されていたときも、「ほんまやなぁ、近年稀に見る不細工かも」って思ったり。

皆でふざけ合ってた時に別作業中の私が水鉄砲で水かけられて、君に濡れ衣が着せられたことを知りながらも、憤怒の形相で君に水ぶっかけまくったのだって、本気でムカッとしたことと愛があってのことだ。そこんとこ分かってくれよ。

あと、君の提案に私はものすごく嫉妬していたことを君は知らないだろう。
君の発想力と表現力に、その時ばかりは私もひどく嫉妬していた。君のことを、なんだかライバル視していたらしい。

……そういう風にね。
中学生みたいにじゃれ合ったり、研究室の仲間として一緒に考えたりしている中で、不思議なことに私は君との時間を愛しく感じている。それと同時に、その時間を享受している間は「至極当然で当たり前のこと」と感じている。
今までみたいに、好きな人に対してあからさまに恋愛関係の話を振ったり、ずっと側にいようと画策したり、相手の一挙一動にモヤモヤしたり、そんなことは無いんだ。
君が合コンに行こうが、「あの店員さんマジかわいい」って言っていようが、私にとっては可愛いもので。「そうだね、可愛いね、私が男だったら口説いてるわ」程度の心持ちで。
そんな淡くて温かくて、友情ベースの恋愛感情が居心地良いんだ。
でも、もちろん思っているよ。もしも、本当にもしも奇跡が起こるというのなら、君も私と同じようにこの時間を愛しいと感じてくれたら良いなと。

君が植物を愛しているのを知っている。
まさか私とドライフラワーの話をするとは思わなかったろう。
君がお酒に弱くて未だに参っていることも知ってる。
まさか山道ごときで車酔いするなんて思わなかったよ。

君は客観的には不細工だよ。好みじゃない。でも、そんな君が良い。
君が良いよ。私にとっては、君が一番良いよ。