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遠い遠い君。さまへ  (片恋。より)
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正直、最近の私は君のこと考えなくなってた。
忙しいのもあるよ。
でもね。一番の理由。
君は絶対、私のことなんて思い出さないんだろうなって
思ったから。
手紙、届いてるはずだよね?
返事、ずっと待ってたんだよ。
今でも...待ってる。
無駄なのにね。
だって、君と私は...
血が繋がってる。
君から見たら、恋愛対象じゃないんだもんね。
友達にも、家族にも、誰にも言えないんだ。この想いだけは。

元気にしてる?
相変わらず頭悪いまま、バスケ頑張ってる?
すこしは背伸びた?

可愛いかっこいい笑顔で、君はまた今日も笑ってたんでしょう。
私のこと思い出す暇もないくらい、女の子と話したんでしょう。
遠い遠いこの場所から君を想ってる私のこと、忘れてるんでしょう。

忘れられたらいいのに、私も。
君のこと全部、なくせたらいいのに。
からかった笑顔も、頭から離れてくれない声も
輝いてたバスケのプレイも、君と撮ったプリクラも
君にもらった何通の手紙も、スマホに入ってる動画も
全部捨てて、君のいない世界で生きていけたらいいのに。

届けたいよ。ほんとは。
この気持ちも、感情も、涙も。
気づいてほしいよ。ほんとは。
この嫉妬も、心も、恋心も。

毎年君に逢うたびに、惹かれてゆくのは私だけだって
そんな現実捨てて...
ただ君と笑っていたかった。

好き。
特別なすきを、君に渡したい。
次に逢える時まで、私は君のすべてを心にしまう。

生まれ変わって巡りあったら、次は全くの他人として
血の繋がりなんてない他人として
君に出逢って
恋をして
笑っていたいよ。

だいすきだよ。