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姫さまへ  (memeより)
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君の代わりになる人を、ずっと探している。
ずっと、ずっと。

もう最後に会って三年にもなるけど、
君も元気でやってるのかな。


前世とか、そういうのは信じたことないんだけど、
もしそういうのがあってさ、
運命とか、そういうのも本当でさ、
そしたら、わたし、
きっと君が運命の人だったんだろうなって思うよ。


君がいま、どこで、何してるのかとか、
そういうことも分からないし。

もう今となっては、
全部、過去の話でしかないんだけど。


昔どこかで出会って、
そのときから決まってたのかもしれない。

それでも、
会いに走っていけるだけの勇気は、
わたしにはないんだけど。


わたしの夢は、
君といた頃には、
いつでも君とセットでした。

わたしの夢にはいつだって、
君がいました。


君がこの間、美大に行くなんていうから、
いつか話したカメラマンの話を思い出して、
また、
君と夢を追いかける妄想をしました。

君がわたしの隣で、
わたしの夢を一緒に追いかけてくれたら、
それがきっと、
幸せと呼べるものなんだろうと思います。

君がわたしの一生を賭けた冒険に、
一緒に命を捧げてくれたなら。

きっとそれが、
わたしの幸せなんだと、
そう思います。

君がついてきてくれるとも思えないから、
もう何も言わないけどさ。

いつかどこかで道を違って、
もう交わることもないんだろうけど、
それでも君がわたしの背中を押してくれたから、
わたしこうして、
前を向いて歩いていけるんだと思うよ。

いつか君が迷ったら、
今度はわたしが、って。
そう思ってたのにさ。

本当、馬鹿だよね。
君も、わたしも。

まあ、でも。

今となっては、
これでよかったのかなっても思うよ。

よかった、っていうか、
これがわたしたちに相応しい終わりだな、てね。

お互い半端者で、
始まりも中途半端で、
付き合いもグダグダ。

それでも幸せだったんだから、
本当、馬鹿みたい。

だから、
終わりもあやふやなくらいで、
ちょうどいいよね。


でも、本音を言うなら、
やっぱりちょっと会いたいなあ。

なんだかんだ言ったって、
運命の人だって思うくらい、
好きな人だったんだもん。

世界で一番、
大好きな人だったんだもん。


さよなら。

いつかの恋人の君へ。