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サッカー少年な幼馴染くん。さまへ  (ブラン。より)
IP: 180.9.48.54
拝啓。


夏の香りのする幼馴染様。



切った髪が違和感なく感じられるようになりました。


幼馴染くんはいかがお過ごしですか?


私の大切なもの。

『髪』『声』『瞳』

褒めてもらえるもの。

髪を失い。

声はあなたに届かない。

瞳は涙に濡れてばかり。




もう、何も持ってないです。



君に愛される人は

どれだけ、魅力的な人なんでしょう。


私が、その人になりたかった。



どう足掻いてもなれなかった。


君に、私を愛して欲しかった。



君には女としても見られてなかった。



それで、終わった。




君は、今誰を想っているのでしょう。



私には、一生知りえないことでしょう。



瞳を閉じると、君ばかりが浮かぶ。


それで、どれだけ強くなれたか。


君にとって、大事な人が
私だったら。




もう、すぐそばにはいやしない。


私の存在が君の心に有ったら。


少しでも、寂しくなってくれたら。


なんて、思う。


最低な幼馴染でゴメンね。


最後まで、本当に自分勝手だ。


終わったって、何回も吹っ切ってるふりしてる。


あと少し、君のこと、想わせて。


私の、十数年の初恋だから。


愛してる。



愛してるから、少しでも届いて欲しかった。



君の幸せを願っているけど。


私のこと、選んで欲しいなって。




どうしても。どうしても。



伝えたかった。



届いて欲しかった。





大好きなんだ。



ありがとう。



ごめんね。



本当に、大好きだよ。



敬具。