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はっさんさまへ  (春羽より)
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僕が、告白した時はっさんには彼女がいて、それ以前に中学の先生で僕と同じ学校にいたね。
告白して困らせてその上キスまでしたんだから、嫌われたと思った。それで僕はずっと泣いていたんだ。

でもある日、はっさんは言った。「生徒とは恋愛ごっこはできないよ。」って。僕はその言葉を理解できなかった。「つまり、春羽とは中途半端な気持ちでつきあえないよ。本気で、ホントに俺のこと好きなの?」って言われたんだよね。
もちろん好きだよ。って嬉しすぎて言葉にならなくて、泣いてしまったよね。はっさんあの時すごい焦ってたね。
彼女とはちゃんと別れてくれて、リスクを冒してまで僕と付き合おうとしてくれた。凄い嬉しかったよ。ありがとう。

今は僕が高校生になって、やっと恋人らしいことができて嬉しいと思った反面、僕は気づいてしまったんだ。
これがはっさんの幸せなのかなって。
人間、というより生き物は男と女が、すきどうしになって一緒になって子孫を残して...それが普通なんだよね。でも僕たちは男同士だからそれができない。それが、はっさんの普通の幸せを奪っているんじゃないかなって思い始めてるんだ。好きになった女の人と結婚して子供ができて、育てていって...これがしたいんじゃないのかなって不安になるんだ。

僕はそれでいい。はっさんがいれば何も要らない。でもはっさんは?ほんとは普通の幸せがほしいって思っているなら、僕はみをひくよ。はっさんが幸せになれるのなら。
だからほんとのことを言って。今ならまだ間に合うから
メンテ2017/04/23 00:49