結婚奮闘記

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ロンドン大学の教授と面接

 「いずれは、開発途上国に関わる仕事がしたい。」
この夢は、小学生の頃から抱き続けている夢です。

 小学生の頃から、ボランティア活動に参加し、途上国に関する本を読み、青年海外協力隊OB・OGの人の話を聞いてきました。

 そんなんですから、大学に入った時点で、知識はかなり豊富でした。そのせいか、所属していたゼミの担当教授に、所属する前、2回生の時から「君は大学院に行くべきだ。国内じゃないぞ。海外のな」と言われ続けていました。

 親にこれ以上負担をかけるなんて、思ってもなかったので、私は始め、留学を全く考えていませんでした。

 でも、国際機関で働くには、最低でも修士号が必要となりますし、担当教授にそこまで言って頂いて、調子にのってたのもあると思います。

 今から思えば、私がしたかった「勉強」は、独学でもできるし、ボランティア活動を続けることでも、培われるものなんですが、気がつけば、留学に向けて勉強し、資金を貯めるのに夢中になっていました。

 でも、ホテルで働き始めて暫くしたら、留学帰りの友人が沢山でき、彼女達の話を聞いているうち、「私の夢は、今留学しないと叶わないものなのかな?」と考えるようになりました。

 それでも、悩みながらも、勉強は続けていました。「内定を蹴ったんだから、今さら止めるなんて」という意地もありました。

 そんな中、10/10、イギリス・ロンドン大学から教授が来日されていて、私は教授と1対1で話す機会を持つことができました。

 教授はホントに紳士で、2時間近く、ゆっくりと話しては、とても熱心に、未熟な英語で話す、私の話を聞いて下さいました。

 そして、教授は最後に、

 「イギリスの大学院にくる学生は、国際機関や自国の政府組織で働いていたり、最低でも途上国での生活経験がある人が殆どだ。修士号をとっても、経験がないと、すぐに現場に出るのは難しい。

 留学するのは、とても人生の為になるけれども、時期を間違えると、時間やお金の無駄にしかならないこともある。

 夢の実現への道は、1つだけではないんだよ?実に色々な道がある。1つの道に執着して、他の道に気づかないのは、とてももったいないことだ。

 今、留学するのもいいが、一度、他の方法にも目を向けてみるといい。君はまだ若い。時間はたっぷりあるよ。それで、君にとってBestな留学時期がきたら、留学を考えたらいい。

 もちろん、今回留学を見送っても、不安や質問があれば、いつでも連絡をくれるといい。私も来日する前には、必ず君に連絡を入れるから。」

 と、言って下さいました。

 教授に御礼を言って帰宅する途中、行きとはうって変わって、スッキリした気分でした。この教授の言葉で、私の留学問題だけでなく、物事に関する考え方が、ガラッと変わりました。

 結局、留学は見送ることにしました。彼は「本当に後悔しないのか?俺に遠慮するのだけはやめろよ。」と何度も聞いてきましたが、私は「あきらめた」のではなくて、「延期した」だけだということを言いました。

 私は今は、ボランティアで経験を積む方が良いと思ったのです。そしてそれは、彼と一緒にいてもできること。今後もしかしたら、また英国で、本格的に勉強をしたいと思うかもしれません。思わないかもしれません。それは今では解らないことです。

 「もしその時が来たら、一緒に考えよう」ということで、彼も納得してくれました。

 この日の教授との出会いは、本当に私の人生で大切な、出来事になりました。

優の結婚体験談1月12日



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