結婚奮闘記

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大切な思い出

 2000年6月25日、彼から「しばらく会うのよそう。少し距離をおこう。」
と言われました。

 3月に結婚をほのめかす事を言ったにも関わらず、いつまで経っても具体的な話はしないし、それどころかあえて触れないようにしている様子の彼に、私はとってもイライラしていました。

 そのイライラを無意識に彼にぶつけてしまって、とってもワガママになっていたんですね。そんな私に彼は窮屈さや戸惑いを感じていたみたい。偶然に私も同じ事を考えていたけれど、もうしばらく様子をみようかな・・・と思っていた矢先の出来事。しばらく考え、最終的には彼の意見を受入れました。

 でも、心の中では「一度離れたらもう二度と元には戻れない」と、その時点で既に別れを覚悟していました。

 でも、その日の夜に彼から撤回のTELが・・・。

 受話器の向こうの彼は涙声で、「帰りの電車の中で、もう一生ひなと会えないような気がして、すごく悲しくなった。自分勝手だとわかっているけれど、ひなを失いたくない。もう一度やり直したい。」って・・・。

 翌日会いました。

 彼は私の婚約破棄の事実は知っているけれど、私は彼が過去に辛い経験をしていることを知らなかった。

 それがトラウマになっていて、恋愛や結婚に対して慎重すぎるほど慎重になっていた事。また、引越しばかりの子供時代の事や、そういう生活が自分の性格にどう影響したか・・・・等々。とにかく、彼も私も、自分のことや今の気持ち、感じてること、これからの事・・・今まで胸にしまっていて言えなかったこと等思いつくままに話しました。

 もちろん、「距離をおこう」と言われた翌日だけに、初めは彼に対して多少の不信感はありました。でも、一生懸命話す彼の姿に嘘はないと確信できたので、もう一度やり直すことに・・・。

 きっと、離れるとわかって初めて、お互いに相手の大切さに気付いたんですね。その日は彼が初めて、私に全てを曝け出してくれた日です。

 そして、今まで自分が幸せにしてもらう事だけを考えていた私が、初めて「この人の事を幸せにしてあげたい」と思った瞬間です。

 だから、何よりも大切な思い出なのです。

 今思えば、たった一日でよりを戻したことは、ただただ笑うしかないです(笑)

 正直なところ、彼の話を聞いてしばらくは、その”過去”に押し潰されそうになったこともありました。聞かなければ良かった・・・って。

 でも、知らなくて幸せなこともあるけれど、知らなくてはいけないこと(過去)もある・・・と、私は思います。

 この一日があったから、今の私達があり、同じような過ちをしそうになっても、ふと思い出し、立ち止まり、話し合い、解決していけているのだと思います。(彼にどんな事があったのかは、2人だけの秘密とさせてください。)


 思い出話とは違いますが、彼を好きになってから、今までと違う自分がいることに気付きました。

 その時、ある雑誌に載っていた言葉・・・これが私の心に深―く残っています。

 もしスペースが許すならば、是非、ももカフェを訪れる皆にも読んでもらいたいと思ったので、追記させていただきました。(少しアレンジしてますが、雑誌からの引用なので、掲載していただけるか否かはおまかせいたします。)

 『 男と女は、出逢ったときのままでずっと付き合っていけるものではなく、どこかで影響しあい、シーソーのバランスを取り合いながら、お互いに少しずつ変わっていくもの。

 よくすればふたりで成長しあえるし、悪くすれば片方が言いなりになった分、片方が横柄になる。どちらにしても変わっていくもの。

 つまり、出逢ったときに“相性”は見えない。ふたりのシーソーが動き、止まったときに、自分がどういう女になっているか?それを見て初めて彼が“運命の人かどうか”がわかるはず。

 素直になれて、優しくなれて、思いやりももてる、でも、言うべきことは、きちんと言えて、でもけして激したりしない。自分でも何だか大人になったなと思える自分・・・そういう自分とめぐり会ったら、そのときの彼が、すなわたち」

 “当り”。自分自身を好きになっていく恋愛こそ最高の恋愛であり、大好きな自分へいつの間にか自分を導いてくれた相手こそ “最高の相性”。』

ひなの結婚体験談2月21日



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