出会い 

2002年の春、私はその日から働くことになる新しい職場の駐車場に車を止めました。
前の学校より少し小さいその学校の門をくぐったときと気持ちは、今考えても不思議ですが、すごく心地良いものでした。
「あ、私、この場所と相性いいかも。頑張れそう。」って思ったのを覚えています。

学校に入ると、前任者の先生が待っていてくれました。
幾つか引き継ぎをした後、不意にその先生が言いました。
「忘れてた、もう一つ大切な引き継ぎ事項があるんだけれど、ファイルが向こうにあるんですよ。」
先生は立って歩き出しました。
その先生の歩き方があまりに速くて、私はあわてて席を立つと、ちょっと小走りで後を追いかけました。
先生は歩きながら話しています。
「この仕事の係のチーフは決まってるんで、その人と相談してくださいね。あれ、ちょうどいたいた、○○さん!」
そのとき、やっと追いついた私の目に、その○○さんの姿が飛び込んできました。
少しラフな格好をした身長の高い男の人。

それが彼でした。

あげはの結婚体験談1月12日