運命の火曜日

時間にしたら30分くらいですが、私には3時間くらいたったように思えました。

携帯が彼からのメール受信を知らせました。
ドキドキしながらメールを開きました。

『ありがとう。すごくびっくりしました。でも良く考えて。もっと若くて素敵な人がきっと現れるよ。』

目の前が真っ暗になりました。
何を期待したんだろう。
どうして側にいきたいなんて思っちゃったんだろう。
「欲張りあげは」になんてならなければ良かった。

『ごめんなさい。忘れてください。私は恋愛対象にならないってことですよね。明日から普通にするから大丈夫です。』

やっとの思いでそれだけ返信すると、すぐに彼から返事が来ました。

『そうじゃない、そうじゃないよ。あげはさんのことは好きだよ。ずっとずっと好きだったんだよ。』

そして彼の本音がその後に書かれていました。

人には自信がある人間のように思われるけれど、自分に自信がないこと。
だから人に対して壁を作ってしまうこと。
私にも近づくことをためらったこと。
でも、止められずに近づいてしまったこと。

『自分がたいしたことないのはよく分かってるから、付き合ったらあげはさんを後悔させてしまうかもしれない。それが怖いんだ。』

それを読んだとき、すべての謎が解けた気がしました。
彼が冷たく見えた訳も、そして私が彼に惹かれた訳も。
私はいつからか、自信があるように見える彼のその後ろに、傷つきやすいコンプレックスを抱えた彼がいることに気づいていたのです。

私はすぐに返信をしました。


『絶対後悔なんてしません。
それより、このままあきらめたら、ずっとずっと私は後悔します。』



あと少しで日付の変わる火曜日の深夜。

私たちは恋人になりました。



あげはの結婚体験談1月19日