母との話し合い

 母に打ち明けたのは、彼と話し合ってから二日後でした。
 
 プロフィールにも書きましたが、母は私を夢を持って育ててくれました。
 「こんな子になって欲しい。」
 「こんな生活をしてほしい。」
 高校生くらいまではそう思われていることに何の疑問も感じず、ぬくぬくとぬるま湯のような生活でした。
 私は反抗期もないままだったように思います。
 でも、大学に入り、一人暮らしをしてみると、今まで甘えていたことが分かった反面、自分の価値観が生まれました。
 そのころから母との考え方の違いに悩むようになりました。

 今考えると、母の「こういう人と結婚して欲しい」という理想を私はずっと知りながら、話し合うことを避けていたように思います。
 それは母を傷つたけたくないという気持ちからではなく、単に自分が母にしっかり伝えきれるだけの論理性や自信を持っていなかったからでした。

 でも、いざ母に打ち明けた時、 母からは予想通り、感情的な反応が返ってきました。
 私はできるだけ感情的にならずに冷静に話すように努力しました。
 感情的になって自分の気持ちを訴えても、それは説得ではないことが分かっていたし、何よりも「これだけは譲れない」という思いと強い自信を抱いていたからです。

 そして一週間話し合った後、母は私の気持ちを受け入れてくれました。
 それもにこやかに。
 そのときは本当に嬉しかったです。

 すんなり「いいよ、おめでとう。」と言ってもらえなかったことは、私にとって辛いことでしたが、そのおかげで私は彼の良いところや何故結婚したいのかを見つめ直すことが出来ました。
 そしてそれだけではなく、これからどんな生活がしたいのか、どんなふうに家庭を築いていきたいのかを冷静に考えることが出来ました。
 このことがなかったら、私は単に彼と一緒にいられる喜びだけで結婚してしまったかもしれません。
 
 結婚は生活であって生きることそのものであると、改めて気付かせてくれた母に心から感謝しています。。   

あげはの結婚体験談2月9日