結婚奮闘記

スポンサーリンク



結婚反対。結婚するなら親子の縁を切る!

私の母と彼は今も昔も同じ職場で働くいわゆる同僚さんです。しかも、同じチーム内で働いています。時には2人でえっさほいさと協力し、仕事をしているらしいです。

なので、母から彼の話は時々聞かされていました。「北海道から出てきててね、ちょっとぽ〜っとしているけど、優しくていい子なんだよ〜。」と。

ですが、母は自分の娘がその職場の人と付き合うこと、ましてや結婚するなんて事は考えてはいなかったと思います。彼と出会うきっかけは母が作ってくれたのですが、まさか2人が恋仲になるとは「想定外」のことだったらしいです。


彼と出会う以前から
「娘をあの職場の人とは結婚させたくない。」
と母はよく言っていました。

理由は色々あると思いますが、母の中には娘達には父親と同じような経済状況、生活水準のサラリーマンさんと結婚して欲しい、という思いが強くあったのだと思います。


環境の違いは悲劇を招く。

“環境が、身分が違うから”という理由で、婚約破談を経験したことのある母から発せられるその言葉には、とても逆らえない。そんな気がしていました。


更に私はぜんそく持ちの子供でした。今はすっかり元気になりましたが、小さい頃は体が冷えたりはしゃぎすぎると、すぐ夜中に発作が起きてしまうのでした。だから、小学校低学年まではプールにもまともに入れない。(そして今だにカナヅチ)

東北地方で育ちながら雪遊びもなかなかできない。
みんなと走り回って遊ぶ事もできない。
そんな子供時代でした。

夜中発作が起きれば明け方まで治まらず、その度母は寝ずに私を優しく強く励まし、抱きしめて看病してくれました。


とても大きな母です。
とても大事な母です。
そんな母が「嫌だ。ダメだ。」という世界の人と私は恋をしている。

絶対に反対される。
言うべきか言わざるべきか?

そんな自問自答が続きましたが、日が経つにつれ親に隠し事をしているという罪悪感も育ってきました。彼から聞いて知っている職場の事を母から聞かされて、あたかも初めて聞いたという演技をしてる自分。
「何してるんだろう?私。」
そんなやり場のないもどかしさが徐々に大きくなっていきました。

そして、彼とのこれからを真剣に考え始めた時から、どうしても母には言わなければ。という気持ちが私の中で押えられなくなっていました。


そして、悩む事3ヶ月。うじうじしているならば、スッキリハッキリとお母さんに打ち明けるぞ!と心を決めました。しかし、なかなかタイミングが掴めず、何も言えぬまま時間だけが過ぎていきました。

彼は
「悪い事してるわけじゃないし、
 さとこが言いたいならお母さんに言ってもらって構わないよ。
 何なら一緒に打ち明けようか?」
と言ってくれましたが、一人で母と向き合おうと決めました。

6月中旬のある日の夕食後。
何となく話が恋人についてになってきたので、思い切って母に切り出しました。「実はお付き合いしている人は○○君なのだなあ・・・・」


母は一瞬固まり、次の瞬間
「はーーーーーへーーーーーーーーーーあーーーーーーーーそう!」
と何故か大爆笑しだしました。。。。
「なんで?どこが良かったの?」
とも聞いてきました。

色々と母の質問に答えていって、最後には
「まあいいんじゃない?好きで付き合ってる分にはさ。」
と予想外な良い反応が返ってきました。

「反対しないの?」
と聞くと
「いい歳の娘が誰と付き合おうと親は何も言えないでしょ。いーんじゃない?」
とあっさり。

拍子抜けしてしまいました。

上にも書いたように、母は以前から彼のことは
「いい子だよ。」
と言っていたし、
「○○君(彼の名前)はきっとお父さんお母さんが優しくていい家庭に育ったんだと思う。
 仕事は真面目にやってるし。ただ、ちょっと情けないかな〜?」
とあまり悪くは言っていなかったので、案外と反対されない!?
なんて淡い期待を抱いた次の瞬間、母から衝撃の一言が飛び出ました。


「でも、結婚したいって話なら別。絶対反対。結婚するなら
 親子の縁を切ります。 

言葉を失いました。

さとこの結婚体験談1月15日



リンク

スポンサーリンク


XML

Powered by teeter totter Ver.2.16-C